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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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17:31:08



店内に入ると、大きな写真が飾られていた








その写真には  







ブライダルアーティスト、「めぐ」のウェディングドレスと記載され







千佳の写真が飾られていた。










京介は、その写真の前で立ち止まった・・・











可愛らしく幸せいっぱいの表情は見る人間全員を幸せな気分にさせた










胸が締め付けられるようだった










『御主人、こちらへどうぞ・・(*´∀`*)』






『は・・はぃ・・』









めぐはコーヒーを出し、聞いてきた。









『どうです御主人。奥様のパネル、素敵でしょう(*´∀`*)凄く評判が良くて同じドレスが欲しいって!注文殺到です。モデルが良いかですね(*´∀`*)』








『・・・そう・・ですか・・・ それは良かった。』







少し元気が無い姿を不思議に思ったが・・・徹夜明けで疲れている・・そう思っていた。








『お疲れのところ・・すみません。でも、元気になる。物がありますよ(*´∀`*)』







そう言い千佳と京介の写真を数枚差し出した








『これ覚えてます? 奥様が甘えている所です(*´∀`*)とってもキュートで素敵ですよね~』







京介はその写真を手に取った










ミニスカートのウエディングドレスで京介に抱き付き甘えている千佳の姿だった








「満面の笑みで幸せ。」  










それ以外は何も思いつかない表情であった・・・








でも・・この時・・ 







既に千佳の身体は・・・ 








そう考えると時間が戻って欲しい気持ちで一杯になった・・。






その他、数枚の写真を見せられた・・







「こんなに 幸せそうな奥さんが羨ましい!私もこんな結婚がしたい。」







そう何度も言っていた。








京介の脳裏には遠くで誰かが、しゃべっているかのように言葉は通り過ぎた・・








『元気になりました?御主人(*´∀`*)』







京介は少し微笑み 







『ええ・・なりましたよ』







『良かったぁ(*´∀`*)今日は奥様は・・?』









『ちぃは・・・』








『ちぃは・・もう、いないんですよ・・・』







『えっ?』







『写真・・ありがとう・・』







『えっ・・えっ・・?』







京介は写真を手にし、店を出ようとした。







『御主人!ちょっと待ってください!』







パネルの前で立ち止まった








めぐは駆け寄った








『めぐさん・・・この写真、いつまでも、こうして飾っておいてくれませんかね・・・』









『そ・・・それは・・もう・・』







めぐは大粒の涙を流した  










「信じられない・・・嘘だ・・・」





何度も頭の中を駆け巡った。









『あの・・御主人・・本当なんですか・・』








『ええ・・身体が悪かったんですよ・・この写真を撮って10日後・・・でした・・』








『どうしてぇ・・どうしてぇ・・』








『私・・何も知らなくて・・・ごめんなさい・・・』








『この写真・・・宝物にしますよ・・・じゃぁ・・・』









ブライダルサロンを立ち去った・・・







思わぬところで 心をえぐられる様な思いをした・・・







だが そこには・・







何ものにも変え難い 『幸せ』が沢山詰まったものがあった・・。






京介は全てを理解する為も戒めとして受けた。











辺りは暗くなり始め、京介は無意識に星の見える丘に向かっていた・・・。










『ちぃが好きな場所・・に来てしまったな・・』






暗くなるまでベンチで座って過ごした・・・。







「ポタ・・ポタ・・ 」








雨がパラついてきた・・









「雨か・・ 少し濡れたい気分や・・・」











雨は次第に量を増し激しく降り始めた・・・








「星・・・見えへんな・・・これじゃ・・」










京介は、その場を離れなかった












「悲劇のヒーロー気取りか・・・俺は・・」











千佳が叫んだ場所へ向かった・・









目を瞑ると、あの時の風景が浮かんだ・・・












『京介さん・・・恥ずかしい事していいですか?(*´∀`*)』







『なんや?』







『叫びたいです』







『なんて?』







『聞いてて下さい(笑)』









『あのねー わたしー 京介さんと結婚するのー!!幸せになるのー!!』








千佳は泣きながら叫んでいた・・・








今になって、その時の想いを知る・・











「俺が・・・殺したんだ・・・な・・・」












京介は、あの時に首を絞めなくとも・・・  







ちぃへの今までの行為は、殺したも同然の行為をした・・と痛感していた。










暫く、その場に立っていると、傘をさして誰かが歩いてくるを感じた











「パラ・パラ・・」










足音は近くで止まった・・・












京介は振り向く事も無く空を見上げていた・・











『風邪・・・ひきますよ・・・』







京介は無視した・・。











傘は京介を入れた・・・










『誰や・・・ワシに構うな・・・』









そう言い振りむいた・・・











『京介さん。お久しぶりです・・。』









「ゆな」だった・・・









『ゆ・・・ ゆな・・・』









『はい。どうしたんですか?』








京介は空を見上げた






涙を雨で誤魔化すように・・・












『そうや・・・ ワシは・・・最強の男、京介や・・それと同時にキラーや・・・』









『はい。京介さん』








琴菜が傘を差し、慌てて走ってきた。









『ゆなさん、駄目じゃないですか!まだ完全に治ってないのに・・・』










ゆなは、病室に居る時、突然身体を起こし  








「京介さんの所に行かなくちゃ・・・悲しんでる・・・」






そう言い、止めることなを振り払い飛び出してきていた・・・







京介は「ゆな」 ・「琴菜(ことな)」  を見た・・・









京介の中で、何か歯車が動いたような気がした・・・









『ゆな・・・ もう少し待っててくれ・・・俺はやり遂げないといけない事があった・・。』









『はい。私は貴方の仰せのままに・・』







そう言うと、ゆなは急に倒れこんだ・・





慌ててゆなの体を支えた





『大丈夫かゆな?』




『少し、無理しすぎました・・・』




力の無い笑顔を見せた






『ゆなを頼む、後から連絡する・・・』



『はい』







ゆなを直ぐに病院へ戻るように命じた。















傀儡が生み出す呪縛のようなものを感じた・・・









「ちぃ、ゆな、愛美・・・俺は傀儡に取り込まれているのでは・・・」








「いや・・取り付いてるんや・・・それも宿命・・・か・・・」

















京介は部屋へと向かった





行き先は千佳の部屋であった









帰るとまだ 「(*´∀`*)ダイジー」の声があるのではないか?・・そんな気がしてならなかった。








部屋に入り着替えながら部屋を見渡した  




京介の写真を剥がし始めた







バスルームに散乱してる薬袋を一つづつ拾い鞄にしまいこんだ。










京介はは千佳の身に着けていた服や下着を全部出しベットに広げた








そこに寝転がり






















「ちぃの匂いがする・・・」

























そう呟きいつの間にか寝てしまった・・




















翌日・・











京介は千佳の衣類を全部持ち「HEAVENS CAF」Eへ向かった。









大きな荷物類を持って現れた京介にジャニスは少し驚いているようだった。









『どうされました?』








『あの部屋はワシ以外は入れんようにしてくれへんか?』





例の千佳の部屋だとすぐに思った






『・・。はい。分かりました。では小窓も潰しますね』








『悪いな・・』









HEAVENSの特別室は、窓一つ無い真っ暗な空間になった。








京介は千佳の衣類 ・ カクテルドレスをガラスケースの近くに置き 






千佳を眺めてこう言った・・








「ちぃ・・これで、いつ目を覚ましても大丈夫だな・・(笑)」


















「これ・・サロンで貰った写真や・・ここに置いておくな・・」

















「お前と一緒にいた俺はここに置いて行く・・・」






































13:58:13
世間では、てんてん起用のCMが大当たりし 



㈱ MIO の業績も上がり



てんてんも大忙しであった。







「キラー様・・・連絡が全く無いな・・・」





てんてんは、京介の言うとおり、CMは大成功を納め多忙になりつつも連絡を待っていた。





「普通にしてればいい・・かぁ・・」





㈱ MIOからの信頼も厚くなりシーズン事に、数パターンCMを撮るように進んでもいた。





美央は秘書の食事に出てた。




『社長!ホント凄い売れ行きですね』




『タイミングが良かったわ』




『切欠は何だったんですか?』






『切欠・・忘れてたわぁ・・・』






美央は秘書に「京介」と言う営業マンの話をした・・・






『へぇ~凄いですね。今はどうしてるんですか?』





『会社辞めて、うちに来てくれる予定なんだけど・・・ 少し迷いがあるみたい・・』





『どうしてですか?』





『まぁ・・・人には色々あるのよ・・』





『すみません・・』






美央は京介の看病している友人の事



お金が必要な事




もしかしたら、その人は京介の特別な人間なのではないのか・・・




そんな風にも感じていた・・






「きっと・・連絡をくれる・・」




そう願っていた・・









京介・・・。






数日間、部屋を出ないままの京介をジャニスは心配していた・・・







京介は千佳の前に立ち、何かを話しかけていた




その姿をジャニスは小窓から見て見ぬフリをした・・







すると・・扉が開いた・・・





「ガチャ・・」





『ジャニス・・・ワシはもう大丈夫や・・・ それより、毎日ちぃに新しい水と薬をやって欲しいんだ・・』





『水と・・薬・・です・・か・・』




『あぁ・・いつ起きても彼女が困らないようにだ・・』





完全に千佳の傀儡化している京介がそこにいた・・・






『あの・・京介さん・・この娘は・・・』




『長い眠りに付いたんだ・・・だから頼むな・・』





ジャニスは、今までに無いほどの想いが、千佳にあった事に気付いた・・・





そこへ「X」が現れた・・・





ジャニスは、X に一部始終を伝えた・・・









『これは・・不味いですね。傀儡に取り込まれた人間の結末は・・・』




『あぁ・・・ 最悪は・・デクだ・・・』





Xは京介に近寄り忠告を入れようとした・・







『京介さん、現実を見てください・・彼女はもう・・』





『はぁ?己・・何が言いたいんや・・』





『いや・・・京介さん、現実を理解しないと貴方が傀儡ですよ・・』





京介の目は千佳に唱えた時の「サタン」の表情に似ていた・・






京介はいきなり、Xの胸ぐらを掴み壁に何度もぶつけた・・






『き・・きょ・・京介さ・・ん・・・』







Xは、京介を救い出そうと懸命に説得をしようとした・・・







『うらぁー!』





Xの首を掴み、上に持ち上げ首を絞めた・・・












京介は完全に我を失っていた・・











『京介さん!京介さん!』






ジャニスは、京介の手を放そうと必死に掴んだ








Xは首を締め上げられたま、バタバタ暴れていた












『貴様が・・・代わり・・・死ねやぁ!!』













その時、千佳のケースのガラスにヒビが入った。













「ピシィ」









京介はガラスケースに反応し、茫然とした





Xの首から手をを放し、頭を抱えながら大声を出した・・・







『あぁぁぁぁぁ・・・』









「ゴホッ・・ゴホッ・・」










『あぁ・・死ぬかと思いました・・・』











ジャニスは、京介に近づき、そっと肩に手を乗せた・・












『京介さん・・彼女の事は、私に任せてください・・・』







小さくなり震えている京介・・・







『彼女の意思で、ガラスケースにヒビが入ったんだと思います。・・・きっと、今の京介さんの姿を望んでないと言うことなんじゃないですか?』










京介はガラスケースの前に行った・・











『ちぃ・・・』














「どうするつもりですか・・蘇生は無理ですよ・・」





「シッ・・黙れ・・・」










京介の頭の中は色々な事が駆け巡っていた・・










『ジャニス・・・俺はちぃを殺したのか・・・?・・記憶が無いんだ・・』







『辛い立場でしたからね・・・ 記憶を抹消したかったのでは・・』








『そうか・・・』











京介は乱れた服を直した







『蘇生・・・無理なんやろ・・』









『努力はします・・』








『そうか・・頼むな・・』






京介は少し笑みを見せ、特別室を出ようとした・・









『どちらへ・・?』










『外だ・・』








『もう 大丈夫ですか・・』







『・・・危なく・・ワシが傀儡になるとこやった・・ちぃが教えてくれたんやな・・』








『魂は生きてます、きっと京介さんを守りますよ・・』








『・・・・・最後まで・・やりとげるか・・。』







『最後・・。発動ですか・・』







『あぁ・・ちぃの為にも・・・』








『了解。』








『少し 考えたい事がある・・ 暫く頼む・・』








HEAVENS CAFEを出た・・・







久々に浴びる太陽の日差しが眩しかった・・











京介は千佳の死の現実を認めたくなかった







だが、認めざる追えない・・










暫く歩いていると、いつの間にか「㈱ MIO」の前に来ていた・・











ビルを見上げ・・










「ここが・・全ての始まり・・か・・」








偶然、その前を新しい秘書が通り過ぎた・・










互いに顔は知らない・・・









秘書は、会社を眺める男が気になった・・・









『あのぉ・・うちの会社に何か?』










『えっ・・?君は?』







『秘書のものですが・・・』










『秘書・・、あぁ・・新しい秘書さんか・・』








『ええ 宜しかったらお名前を教えていただけませんか?社長のお知り合いでしょうか』








『私は・・・哀川と言います・・美央社長には、大変お世話になりました・・・』








『あっ。聞いてました。どうぞ 寄っててください 社長も居ますんで・・』








『今日は用事があるんで、また別の機会に・・』







京介は立ち去った。







暫く歩くとブライダルサロンの前にいた







店内の「めぐ」は京介に気付き、急いで外へ出てきた






京介の意外な姿に驚いた・・








髪もセットせずに、髭も伸び放題・・







スーツもヨレヨレだった・・







『徹夜あけですか?(笑)』






『あ、あぁ・・そんな所です・・』





『写真、出来てますよ(*´∀`*)』







『写真?』








『ホラ ドレス着て撮ったじゃないですか!』







『そうでしたね・・』







『寄ってて下さいよ、今コーヒー入れますから。』








京介は言われえるがまま、ブライダルサロンに入った・・。













































01:04:14

京介は記憶が消えていた・・・







目の前には、優しい顔をした、千佳がいた・・・






京介の手は、千佳の首にあり、千佳の目からは涙・・・





千佳の胸元には、京介の涙が落ちていた・・・












『うぉぉぉぉぉ・・・』










千佳にしがみ付き 










『我!最強なり!!』








『我!最強なり!!』





『我!最強なり!!』









何度も呪文を唱えた・・・










全く動く事のない・・千佳・・・















『ちぃぃぃ・・・』














何度も何度も記憶を辿った・・・










千佳を抱きかかえ人工呼吸・・・










「もしかしたら・・・・」











そう思って病まなかった・・









心臓マッサージ・・・ 





色々な事を繰り返した・・・












『ちぃぃ・・ ちぃぃぃー』










京介は千佳の胸元に崩れ落ちた・・



















「心臓の・・音・・・が・・・聞こえない・・」



















現実を理解せざる負えなかった
























部屋の壁には、京介の写真・・・  













二人のデートを日を記したカレンダー








そして、大事に飾られている







カクテルドレス









全て、千佳の願いや想いに感じて病まなかった・・・











『俺は・・・なんて事をしてしまったんだ・・・』
















世界でたった一人のちぃ・・が死んだ・・・・











そして、世界でたった一人の京介が泣いた・・・














暫くの間、京介は千佳の傍を離れる事が出来なかった・・・








蘇る記憶・・・  




狂った現実・・・












千佳の誕生日・・京介は自らの手で・・・ちぃを失った・・・











「これが・・・幸せなのか・・・ ちぃの望んだ結末なのか・・・」






「そんな訳は無い・・ 全て悪いのは俺だ・・・」





「だが・・もう遅い・・何もかも・・・・」













京介は 朝まで千佳に本音の話をし続けた・・・








「あのな・・ちぃ、俺はほんまに悪い男や・・・お前を利用したんだ・・・」








「俺と出会わなければ、お前は普通に生活をし、普通の幸せに出会っただろうな・・・」








「死ななきゃならないのは・・・俺のほうだった・・」







「ドレス・・似合っていたよ・・・」








「可愛くて・・・すて・・・素敵で・・・愛しくて・・・あい・・・愛していた・・・」






「なのに・・・」









京介は、完全に生きる気力を失っていた・・・

















「天国に・・・・(強着)♪」












『・・・誰や・・』






『琴菜・・です・・』






『どないしたん・・・』






琴菜は、京介の気力の抜けた声に違和感を感じた・・







『ゆなさん・・・意識を取り戻しました・・・話が出来るまでに・・・』






『そうか・・・』






『嬉しくないんですか?』







『・・・ なぁ、琴菜はん、死んだ人間が生き返る方法は無いか・・?』








『京介さん!ゆなさんは死んでいませんよ!』








『・・・そう・・やったな・・・すまん、暫く行けへんと思う。面倒見ててくれ、それと・・ゆなによろしく・・・』








『どうしたんですか?何かあったんですか?』







『うるせぇ・・・お前はお前の役目を全うしろ・・・』









京介は電話を切った・・・










「ゆなが・・・戻ったか・・・・」








京介は、「ゆな」「てんてん」の起用を躊躇した・・・









「ちぃ・・・悪いが・・・もう少し待っててくれな・・・」










京介はジャニスに電話を入れた・・・





「プルルル・・・」





『はい、』





『ジャニス・・・例の部屋、空いてるか?』





『ええ・・ 何かありましたのですね・・・』





『あぁ・・・』






『お待ちしてます・・』









京介は千佳の身体を、丁寧に拭き始めた・・・





身体全体を拭き  




新しい下着を身に付けさせ  




ドレスを着せた・・






心なしか、千佳が喜んでくれているように感じた・・・






そして、千佳を背負い「HEAVENS  CAFE」へと向かった・・・








ウエディングドレスを着たままの千佳を背負い歩く京介の姿は異様な光景だった







「何事が起きたの・・・?」







そんな目で街行く人は二人を見た











「カラン・・・」








『京介さん!どうしたんですか?』





『とりあえず座らせてくれ・・・』






VIPルームに入った。






京介は無言だった









『遅かれ早かれ迎えた結果かもしれませんね・・・・』






『ジャニス・・・ ワシが 殺ったんや・・・』








『京介さんが?』





『あぁ・・』







『京介さん部屋の準備は出来ますが、そこで何をするつもりですか?』








「死んでしまった、千佳の体をどうするつもりなのだ?」









『ジャニス・・・ 無理だとは思うが生き返らせることは出来ないか・・・』







『それだけは・・・』






『だよな・・・』







『大きなガラスケース・・・ そして冷却装置を準備してくれ・・』






『・・・保存・・・ですか・・・』









『そうだ・・』








『それで・・京介さんが癒されるのですか?』






『癒される事は無いだろう・・・ただな・・残したいんだ・・・ちぃを・・・』









ジャニスは直ぐに手配をした・・・







ジャニスは千佳を見た・・・







『最後は・・・本体だったようですね・・・』







『あぁ・・』







『京介さん、少し休まれてはいかがですか・・・ここで良ければ何時間でも・・・』






『そうか・・・ちぃと一緒に、ここで休ませて貰う・・・』







ジャニスは、ここまで落ち込んでいる、京介を見るのは初めてだった・・・






今までに数体の傀儡を作り上げた男が、傀儡に取り込まれた瞬間でもあったように感じた・・・








「X」が、その姿を見て言った・・






『京介さん・・完全に堕ちてますね・・・大丈夫でしょうか・・』





『京介さんは・・・強いお人だ・・・、今はそっとしておくのがいいだろう・・・』








それから数時間後、京介は眠りに付いた・・・







夢の中・・・






京介は千佳といた・・・






何も語らずに、花を積む千佳の姿を遠くで見ていた・・







ウエディングドレスを着て、一面の花畑を歩き、その先には教会があった・・





両手に花を沢山持った千佳が教会に走った。






教会の所には、白いタキシードを着た京介が居た・・





二人は抱き合い




キス・・





幸せそうな二人・・・










その姿を見ている自分は、それに背を向けるように離れていく夢だった・・・








「はっ・・。」







「夢か・・・」







「コンコン・・」






『京介さん、大分寝られてましたよ・・』








『そうか・・・』








『例の頼まれていたものが、揃いました・・』








京介は千佳を背負い、頼んであった部屋へ行った。






『ジャニス・・・ちぃをこのガラスケースに入れて、周りは花で飾ってくれ・・・そして冷凍で保存だ・・』







『ドレスを着せたままですね・・』






『そうや・・・』









数時間後








大掛かりな装置を付けたガラスケースが出来上がり  





そこに、千佳を入れた








周りには沢山の花を敷き詰め、夢で見た幸せな気分で居てもらえるようにした・・









『ジャニス・・・いつの日か技術が発展し、この保存方法で生き返る・・そんな事があるとしたら・・・』






『私達の生きている間は・・・』





『それでもだ・・・』





『分かりました・・』








冷却装置は、足元に付きガラスケースはその上に取り付けられた







立ったままの姿の千佳・・・ 




目を瞑り・・・




手に花を持ち・・・








その姿を目に焼き付けるかのように・・・




京介はその場を離れれなかった・・・







数日間・・・京介はそんな事を繰り返した・・・


























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