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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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11:59:48
Ⅹは真美が自分の意志で目覚めていたことを見逃していた



止血剤と血液を持ち階段を駆け上がった



VIPルームでは直ぐに「ゆな」の処置が始まった



京介の指示により傷口は縫い合わせることを禁じられていた



その為に時間が掛かる形となっていた



だが、ジャニスは手慣れた手つきで治療にあたった



パックリ開く傷口からはとめどなく血が流れ出ていた



輸血をしながら傷口をふさぐ手立てを行う



その工程を見ながらⅩは「真美」の事など頭から飛んでいた




京介はゆなの手をしっか握り頭を抱き寄せていた



時折、ジャニスは京介を横目で見た





「何故・・そんな事をするのだ・・・情は禁物なはず、意図的なものだとしても現在は意識無いのと一緒なはずだ・・」







京介は泡を吹く口を拭い震える体を包んでいるようにも見えた





『どないした?』




『あっ・・いえ・・間もなく終わります』




『そうか・・』





時々、京介と言う人間がよく分からなくなる・・・



何かを抱えてるのようにも見える・・



残虐で非道な面もある・・



かと思えば、過剰なまでの愛というものを降り注ぐようにも見える時もある・・







それから30分後にジャニスの手当ては終わった・・・







VIPルームには「ゆな」の血が床に広がっていた



室内は血生臭く、ソファーも何かもが使い物にならないほどであった




Ⅹはジャニスの指示により掃除を始めた




その事に対して京介は特に何も言う訳でもなく



謝ることもなく、ゆなを抱きしめているだけであった




『京介さん、すみませんがシャワーを浴びてきていいですか?』




『・・血だらけやもんな・・』





『直ぐに戻る、Ⅹ、しっかり頼むな』




『はい』





ジャニスはVIPを出て行った





VIPに残った京介とⅩ・・




Ⅹは掃除をしながら、ふと地下室での事を思い出した




言った方が良いのか・・




黙っていた方がいいのか・・





とても迷いがあった



Ⅹ自身、「真美」には良い思入れはない・・



真美が京介の傀儡でなければ殺したいほど憎いのが本音だった




床をふき取るモップが何度も赤く染まってはそれを洗い流し再度ふき取る・・



血を見ていると親友が真美によって殺され、その後処理をした自分を思い出して仕方がなかった・・





「サーッ・・・サーッ・・・」





「ジャブジャブ・・・」





『Ⅹ・・・』




『は・・はい・・』




『いや・・黒田・・知っているとは思うが・・次は「真美」だ』




『・・・』




Ⅹは唇を噛みしめた




『はい、伺っております』




『真美が憎いか?』





『・・いえ・・002は死んだも同然です・・奴は傀儡ですから・・』





『気を使っているのか?』





『・・・正直・・憎いかも知れません・・・』





『そうやろな・・・真美を止めれなくて悪かった・・』





Ⅹは耳を疑った




京介が自分に対し申し訳ないと言っている・・・




それが仮に心にもないことだとしても、自分を気遣っている事や気持ちを理解している事に驚いた





『いえ・・あれは事故です・・京介さんが悪いわけでは・・』





『・・・いや違うな・・だが分かって欲しいのは真美かてお前の親友を殺したくて殺したわけではないんや』




『殺したくて殺したわけではない・・・ではどう言う事なんでしょうか?』




『真美の調整に数ミリほどの狂いがあったんや・・ワシの計算ミスが起こした悲劇なんや』




『計算・・ミス・・・』





計算ミスで人の命が一つ消えた・・・




俺の親友の命が・・・




居た堪れない気持ちに覆われた




だが、目の前の京介は隠すことなく明かされなかった真実を教えてくれた




何度もジャニスに掛け合ったが教えてくれなかった真実を・・・




『もう・・終わったことです・・』





『黒田・・傀儡と言うものの最後は決してまともな形で終われない・・結衣にしてもそうだ、再び保管され骨の髄までしゃぶられ使い物にならなくなれば廃棄される・・・ゆな、、真美、保管中の傀儡や今後の者もそうだ、まともな形ではなく終止符を終えることやろ』




『はい・・』




『人間というものは憎むべき相手が死ねばいいと思うものだ・・・だがそれはとても相手に対して優しいことや』




『優しい・・ですか?』




『生きながらに地獄を与え続ける・・・何度も何度も苦痛の渦に落ち続ける傀儡もそう・・生きながらにこちらに操作される人間たちもそう・・・』




『生き地獄・・・』




『一瞬で殺される方がまだマシと言う事や・・どちらにせよ人はいづれは死ぬのだからな・・』




『・・・』




『お前は一瞬で死ぬのと何ヶ月も掛けて殺されるのはどちらがいい?』




『それは・・一瞬の方が・・でも・・死ぬのは嫌です』




『フフ・・・なら意思を強く持て、この腐った世の中は主導権を持ったものが全てにおいて勝者だ』




『勝者・・』




『どこで死のうがいつ死のうが、そいつの運命だったと言う事を頭で理解するんや』




『頭で・・・』




『そうや・・ワシかてお前かて明日死ぬかも知れん・・・(笑)』




京介はニヤリと笑っていた






「コンコン・・・」




『失礼します』




ジャニスがVIPに戻ってきた

















































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13:15:52


「ニヤリ」




京介はゆなの背中に手を回し肌を掴んだ・・・



背中の皮を外側へ思い切り開いた






『ぎゃぁぁぁぁ------』







「ブシュゥゥゥ-------」







「ぴちゃ ぴちゃ・・」




ジャニスの顔にはゆなの血が飛び散った




だが、ジャニスは特に反応することもなく京介の行動を見ていた




背中の「K」の文字は大きく開かれ血が噴水のように飛び散り




ゆなは全身の力が抜けていくかのように首を後ろに項垂れせながら痙攣をし始めている



目が白目をむき口からは泡を吹きだしていた






『おっと・・』




京介はゆなが倒れないように抱きかかえた




『ジャニス・・止血と輸血を頼む、血液は「O」だ』




『分かりました』





ジャニスはインカムで「Ⅹ」に地下室から血液と薬を持ってくるように指示をした



完全に気を失い項垂れるゆなを京介はソファーに寝かせた





『こいつは・・痛みが・・・鍵となる・・・』





『痛みですか・・』





『暴力とは違う・・・切り刻まれるような痛みや・・・』





『性と痛みで支配と言う感じでしょうか?』





『いや・・違う・・生と死の狭間でこいつは生に喜びや希望を感じるんや・・、それ以外の事にはリアリティに欠ける・・そう言う事や・・・』





『どのような方法で、そのような呪縛を植えつけるのですか・・』





『本質を見抜く・・・それだけや・・』





『人間の本質・・』





『人は他人の目を気にし、自分の本質を隠そうとする・・・他人を不幸をあざ笑ったり、願ったりなどな・・』





『・・・』





『それと同じように、心の奥底に眠るものを見抜けばいいだけだ・・実に簡単な事だ・・』






『奥底に眠るもの・・本人すら気づいてない場合もあるのでは?』





『気付いていない訳がない・・伏せているだけや・・人間ほどずるくて軽薄な生き物はない・・』






『そうですね・・・』
















[地下室入口]




「ガチャ、タッタッタ・・・」




Ⅹは地下室へ急いで向かっていた




京介さんの来客が一大事な事になった、そう思っていた



鎖で縛られる鍵を外し地下室へ入った



傀儡達が居る牢屋に目もくれず薬剤室へ向かった





「タッタッタ・・」





「ガチャ」





中に入り止血材を探した




「ガサガサ・・」




「あった」




「血液は・・・・冷凍室だ・・」





地下室の更に奥へ設置される冷凍室へ向かった





「タッタッタ・・・」







走る最中、視界に薄っすらと人影のようなものが見えた・・・








「ん・・・」






だが、Ⅹは足を止めることなく冷凍室へ向かった







「ガチャガチャ・・ギギー・・」





Ⅹは「O型」の血液を手にした





「よし・・」





冷凍室を出て出口へ向かった






「タッタッタ・・・」





「タッタ・・・スタスタ・・」






Ⅹは足を止めた






「002 長澤 真美」の牢屋だった







「・・・今度はコイツなのか・・・」






真美はベットに横たわり眠っているようだった




「ん?・・」





真美の裸足の足の裏が汚れているのを発見した














「・・・今日の調整で動かしたのか・・」
















「そんな事より急がないと・・」





何か引っかかるものがあったが、取り急ぎVIPへと向かった







「タッタッタッ・・・タッタ・・・」







「ギギィ・・・」





「バタン」








「スクッ・・」





「ピタ・・ピタ・・」





真美は体を起こしベットを降りた・・







「あ・・いつ・・・知ってる・・・」






牢屋の鉄格子に顔を近づけ出口の方を覗き込んでいた






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11:58:21

「ん・・・」






ジャニスは背中に何かを感じた・・・




振り返り真美を見た




真美は目をつぶっていた・・










「真美は用心しないといけない傀儡だ・・」






近くに行き、顔を覗き込んだ






「・・・」







「気のせいか・・・」






調整機材と薬を片付け牢を出た




「カチャカチャ・・」






牢に鍵を閉めた後も少し違和感を感じた




念のため、薬剤室に行き「002」室を監視カメラで撮影をしておくことにした










「順調にきているはずだ・・・」






ジャニスの調整自体には全く問題点はなかった



その後も、配合している薬や今までの経過なども全てジャニスは見直した





「・・・」




ジャニスは監視に意味はないと思いながらも、実行し確証を得ようと思い地下室を出た





「コツコツ・・」





VIPルームへ向かうと既に京介が来ていた



隣には例の傀儡「ゆな」がいた






「結衣やその他の連中とは違うタイプだな」






ゆなは現状の傀儡とは違い、年齢的には落ち着いた感じであった



今まではプログラムの吸収を考え、19~26歳の間をターゲットにしていたが、ゆなは見た感じ20代後半から30代半ばいうかんじであった





「そこには、どんな狙いがあるんですか・・京介さん・・・ニヤリ」






VIPに入った





『お疲れ様です』




『ジャニス、この娘が例の「ゆな」だ』





『初めまして、「ゆな」と申します』





『初めまして、ジャニス・矢吹です』






二人にいつものブランデーを作り観察をし始めた






ゆなの目をじっくりと見た





その間、京介はそれが分かっているかのように、ゆなに話しかけていた



ゆなはジャニスの視線を感じながらも、京介と会話をしているようだった







「やはり・・今までのタイプとは違う・・・何か・・恐れてるいるような感覚があるな・・・」







ジャニスは京介に、二、三、質問を投げかけることにした





『京介さん、とても素敵な女性ですね、品があり、とても落ち着いている』





『そうか・・そうだってよ、ゆな』





『そんな風に言ってもらえて光栄です・・・』





ゆなは控えめに返答してきた・・





今までの傀儡であれば、ここは大喜びし京介さんに甘えはじめるタイプが多かった・・



何故、この傀儡は違うのだ・・・どのような役割をするのだろう・・





『失礼ですが・・お幾つですか?』





『33歳です』





『そうでしたか、どうりで・・場の空気の作り方や物言いに大人らしさを感じる訳ですね』




『いえいえ・・』




『ジャニス・・・こいつが何故、俺と?と考えているのではないか?』




『はい、京介さんの魅力に翻弄されているのは分かりますが、やはりどこでこのような素敵な女性と出会ったのかなどは興味がありますね』





いつになく、ジャニスは言葉を多く発した



京介が言った言葉に何かを感じ取ったからだった・・・





『こいつは、俺が今、進行しているプランには必要不可欠な人間だ、そこを理解して貰ったうえで協力してもらっている』




『そうでしたか・・プランですか・・』





「プランを直に伝えているのか・・・?今までには無いパターンだ・・」






『ゆなは、とても利口な女だ・・そして学びがある・・』




『と、言いますと?』





『絶対服従だ・・・』





『・・・』





『ゆな、ジャニスに見せてやれ』





『はぃ・・』






京介に命令されると、ゆなは目がうつろになり始めた







ちょっとの言葉に即座に反応している・・・




今までの傀儡の根底とは違う・・・




結衣、真美も最初はこうだったのか・・





色んなことがジャニスの頭の中を駆け巡った




ゆなは、立ち上がり服を脱ぎ始めた



上半身のブラウスのボタンを一つ一つ外し、スカートを脱いだ





『・・・』





ゆなは下着姿になると京介を一度見た






『見せてやれ』





『はい』





ゆなは静かに背中をジャニスに向けた






『こ・・これは・・・』







『刻印や・・・絶対服従の証や・・・なぁ・・ゆな』




『はい・・ゆなは京介さんに絶対服従です・・』







京介はブランデーを片手に飲みながら、ゆなの股間をグリグリといじり始めた




「うっ・・」






『何?』




『なんでもありません・・』




『ほんだら、しっかりジャニスに背中を見せんかい』




『すみません・・』





「物凄い刻印だ・・・背中全体に「K」の文字が大きく刻まれている・・・しかも、この刻み方から見ると一度ではない、数回にわたりこの「K」という文字を刻んでいる・・」






『見事な・・刻印ですね・・』




『あぁ・・・』






「性と暴力で精神を支配・・・」






「あうっ・・」





京介の指はパンティーのクロッチをずらし、ゆなの中に入り込んでいた





「ぐちゅ・・ぐちゅ・・」





ゆなは体を小刻みに震えさせながらも耐えていた




体の色がどんどん紅色してきているようだった




すると、傷口にはうっすらと血が滲み出してきた





『京介さん、傷口から血が・・』




『まだ・・浅いからな・・』




「これで・・まだ浅いのか?」




京介は股間から手を放すとゆなの正面に立ち抱きしめた




「・・・」




『ゆな・・・』




ゆなが京介の背中に手を回した





「・・・ニヤリ・・」





京介は不敵な笑みを浮かべた・・




京介はゆなの背中に手を添えると肌を強く掴んだ

















































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09:25:01
[HEAVENS VIP]




『ジャニス、結衣は終わったか?』




『はい、ご指示通り過去の記憶を何度も見るように・・』




『そうか・・それでいい・・』




『002の調整はどうだ?』




『順調ではあります、現段階での精神状態はデータ上では問題ありません』




『005はどうだ?』




『002が終わり次第、最終段階へ入る予定です』




『二人は双子だ、片方が目覚めると何らかの反応があるかもしれない』




『私も無きにしも非ずと思います、人は未だ解明されてないことが多いですからね・・傀儡によって明確になる事も多いのではないでしょうか?』




『あぁ・・人の本質や奥底に眠るその人間の本性、絶対的な精神の支配・・人とは実に面白く謎の多い生き物だ』





『002、005はどう使うのですか?』




『(株) MIOへ潜入させる』




『・・面白そうですね、あの「闇田 ヒロシ」とか言う会長さんの運命が見えて来るようです・・・ニヤリ・・』




『あの男には望もうとも望まいと、奴の運命はワシの手の中や・・・あの会社とヒロシは音を立てて崩れる・・世界中に波紋を起こすようにな・・・ニヤリ』




『期待しております』




京介はブランデーを飲みほした





スクッ・・





『ジャニス、ここに管理させている以外でも数対の傀儡がいる』




『はい、それは存じ上げているつもりですが』




『002の発動に合わせて、その傀儡達の運命も変わるだろう』




『はい』




『現在、「ゆな」と言う傀儡がとても良い動きをしている』




『ゆな・・ですか、一度お目にかかりたいですね』




『・・・・』




京介はジャニスの言葉に何かを考えているようであった




『そうだな・・その必要性はあるかもな・・』





「ここで管理する以外の傀儡・・・




確かに、最初からここでスタートするものはいない・・・




全て京介さんが作り上げ、ある程度の仕事を熟したうえでここへ運ばれてくる・・




一体幾つの傀儡を作りあげているんだ・・この人は・・」







『あの、京介さん・・』




『一体、何体の傀儡を作り上げているか・・・か(笑)?』




『はい、全てを知りたい訳ではありませんが、万が一があった時の対応が出来やすようにと感じます』




『そやな・・いずれ、全員ここに来るのだからな』




『はい』




『では、今から「ゆな」を連れてくる』




『お待ちしております』




京介はそういうと直ぐにHEAVENSを出て行った







「ゆな・・・まだ、そんなのが居たのか・・・何も言わなかったと言うのは順調であると言う事なんだな・・」






ジャニスは京介がゆなを連れて戻る前に、002の様子を見に行った





「カチャ・・」





地下室を降りた







「カツカツ・・・」








[OO2 真美]






「カチャカチャ・・ギギーッ」






真美の心電図を見た






「順調だな・・」










ヘッドギアを被せプログラムの見直しを行った





「カチャカチャ・・」






発動時に必要な呪文を入れれば問題ないと判断した




脳波も心拍もいたって普通といってよかった







「結衣の時となんら変わりはないな・・」






「カチャカチャ・・」






始動時に京介から言われるテーマを打ち込めば発動できると言うところまで来ていた







「真美の発動は俺達にも重要な事になる・・」







ジャニスは「002 長澤 真美」の過去を思い返した




京介は真美を使い、ある資産家を壊滅させた・・



そのやり方はとても残虐的なものだった



真美には、大きなネックがあった・・それを利用したプランだった・・



そのネックと言うのは女特有の「ヒステリー」だった・・



どうやって、真美を選び、どうやって傀儡にしたかは聞いていないが



真美の活躍は大きなものがったと聞いている




ジャニスは真美の瞼(まぶた)を指で開き、ライトをあてた



光をあてると、真美の体は一瞬反応した




「ピクッ・・」





「・・・生きていると言う意思表示か・・・」





ジャニスにはそのように感じた





ここに収容するときの真美は尋常ではなかった・・



狂ったように狂気に満ち、全身が血だらけであった





当時、「Ⅹ」の親友がHEAVENSで働いてた・・




その人間は「Z」と呼ばれていた、本名はあったが、この世界名前などどうでも良かった



呼び名があればいい・・名前など無意味



人間は深く知らない方が何かと都合がよいものだと考えていた・・






真美の暴走で「Z」の命は失われた




だが、「Z」にも原因はあった




傀儡を知らぬがあまり起きてしまった惨劇




禁断のワードが組まれる傀儡



開けてはいけない扉を開けて「Z」は自らの死へと進んだのだろう・・・




そのことを教訓にジャニスは「Ⅹ」に徹底的な教育をおこなった




それはⅩの為であったが、実際は全て傀儡の為でもあった・・






「カチ・・」





「よし、そろそろ京介さんが戻るころだろう・・・」





ヘッドギアを外した




真美に背を向け後片付けをしている最中、ジャニスは気付かなかった・・




昏睡状態で待機している真美は目を見開いていた



そしてニヤリと微笑んでいた・・・
















































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2010/10/12
13:58:18

[天国の部屋]




京介は結衣の凍結と共に次なるプランを考えていた



現在進行中のプラン「株式会社 MIO」の壊滅へ向け少しずつ傀儡が機能していた



現在、使える傀儡として地下に拘束している者たちの事を考えていた




「NO、002 真美」



「NO、005 亜衣」




直ぐに使えるのはこの二人である、その他の傀儡達はまだ早い



HEAVENSの地下で傀儡達にテーマを与え、皆が同じではなく、一体ずつの個性を見出すことで、プランの進行が進みやすくなる





琴菜の始動は、「(株) MIO」の壊滅の中盤として起用を考えている



この他に、現在の傀儡を起用し、 (株) MIOへ潜入させようと考えていた



内部からより詳しい情報を引出、石につまづく程度で崩壊するよう仕組もうと考えての事だった





だが、このプランは失敗に終わったのだった・・・




京介とジャニスの傀儡作成は、未だ完全体とは言えるものではなかったのだ



「結衣」が上手いこと機能した為、京介もジャニスも傀儡に対し、少しおごりがあったからだった





「傀儡を扱うもの、傀儡に取り込まれるべからず・・」





人形に心を持たせる事は禁区(禁断の区域)



だが、それを成し遂げ上手い具合に機能させるのが京介の業であった



ジャニスも、そんな京介に全てを賭けていた







「ガチャ・・」





京介はVIPルームへと向かった




VIPのドアの前で、見覚えるのある女が京介に声をかけてきた




『京介さん、お久しぶりです』




『・・久しぶりやな・・なにしとんねん?こんとこで』




二人の会話に気が付きジャニスが駆け寄った




『こら、りこ、お前のようなものが気軽に話しかけて良い方ではないんだ、ホールを見てろ』




『・・・挨拶くらい普通じゃない・・』




『・・ここで働いているのか?』



『はい』




『そうか・・あまり兄さんに心配かけるんじゃないぞ』




『はい』




りこはホールへと戻った






「VIP ルーム」






『京介さん、失礼しました』




『りこちゃんか・・・ええ女になったな・・・』




『ちょっとの間、バイトをさせることになりまして・・』




『彼女は確か、002と同級生じゃなかったか?』




『ええ・・そこが一つの懸念点ではあります、002の発動はいつ頃になるのでしょうか』




『間もなくや・・』




『では、早急にNEOSホテルのラウンジの方へまわしますので』




『そうしてくれ、彼女が気付いても、002は気付かないだろうからな・・』




『そうですね』





この後、京介とジャニスは思いもよらない出来事が起きることを知らなかった・・




傀儡は二人が思うほど簡単なものではなかった・・・




この出来事が、京介を変える一つの出来事ともなった・・





































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2010/10/08
08:03:13
結衣は静かに目を閉じた



ベットに横たわる結衣を見ながら京介は服を着た



結衣の顔は涙の跡が残っていた



「カチ・・」



「フゥー・・・」




京介は結衣の傍へ座り煙草をすった




「ご苦労さん・・結衣、暫く休んでいろ・・」




「ピッピッ・・」




『はい』




『終わった、NO、001を開けておいてくれ』




『はい、どのように致しますか』




『再保存だ、夢を見せてやってくれ』




『夢?』




『結衣の望む夢や』




『畏まりました』





数分後、京介は結衣を背負い地下室へと降りた




地下廊下を歩く時、京介は他の傀儡達に目を向けることもなく 001室を目指した



結衣への敬意をはらっていた




「ガチャン」





001には既にジャニスが用意をしていた




静かに結衣をベットに寝かせた




『頼む』




『はい』




結衣の顔を覗き込み目を指で見開いた




「これは・・・」




振りかえり京介の顔を一度見た




「素晴らしい・・・完璧だ・・」




「死人のような肉体になりながらも目が生きている・・その眼はどこか悲しげでもあり情熱的でもある・・・」




『再始動はあるのですか・・?』




『分からん、コイツにとって目覚めない方が本来は幸せでいれるだろうがな・・・』




『・・・』




「結衣を生かすのか殺すのか・・今後の流れを見て決めると言う事か・・」




『この子の望む夢の件ですが』




『・・あぁ・・そうやな・・結衣にはこういう夢を見せてやってくれ』





『いつも俺が傍にいて常に求めあい、結衣が全てであり、結衣の思い通りになる世界や』




『・・・』




『出来ますが・・諸刃の剣となりかねますが』




『それでいい、結衣が作り出す世界に今までの経緯が混同されたとき、コイツは自ら死を選ぶことだろう、自分はただの人形にすぎないと気付く時が来る』




『精神世界の自滅・・と言う事ですか』




『あぁ、その世界は終わると言う事や、もし、結衣が絶望へと進まず希望へと向かいならば、次の目覚めまで生き続ける・・そうであった時は使うまでや・・』





『分かりました・・』





結衣の頭にヘッドギアを被せ、数本の点滴を刺した




「ピッ・・・ピッ・・・」




静かな牢の中に結衣の心電図の音が響いた





「カチャカチャ・・・」




ジャニスは取りあえず京介の言うとおりにプログラムを打ち込んだ




「結衣・・お前はどこから来て、どこで京介さんと出会ったんだ・・・」




そんな事がジャニスの頭の中に浮かんだ




「カチャカチャ・・・ピタッ・・・」




『終わりました』




『そうか・・』






京介は物静かに天国の部屋へともどった












「カツカツカツ・・・」












ジャニスは全裸の結衣の体にバスタオルを羽織らせた





「・・・」





結衣の顔は静かに微笑を浮かべているようにも見えた





「傀儡NO。001 結衣・・・情熱の傀儡か・・・」





どことなく、京介に似ているような気がした・・







「ガシャン、カチ・・」





増え続けていく傀儡・・・




京介の思想に心のそこから未知たる世界を感じた



生かしながらに殺す



殺したうえで最後まで生かす






「本当にあなたは人間なのですか・・・京介さん・・・・ニヤリ・・・」







地下牢を歩くジャニスの顔は不敵な笑みを浮かべていた


















































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2010/10/05
12:51:03


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2010/10/03
12:46:41
結衣はHEAVENSに入ると直ぐにそのまま「楽園」の部屋に入っていった




室内には京介が居る、二人はそれからしばらくの間、部屋を出てくることはなかった



ジャニスは京介が結衣を再調整しているのだろうと考えていた



PCのデーターを眺め、現在の傀儡の数や経緯を考えた




現在始動の結衣、次の発動の真美、琴菜の回収







「京介さんのプランに琴菜が役に立つことなどあるのだろうか・・・」





ジャニスの中では琴菜の外面とメンタルが一番の印象で、中に秘めた素質には向けられていなかった




後に琴菜が、「プラン 美央」を陥れる為に用意されたと知ることになる



だが、この時点ではまだ先の話だった







「琴菜は完全凍結、時期を待て」





この言葉が何か起きる、いや、起こそうとしている。



琴菜のような人間を使いこなすにはそれ相当の手腕が必要とされる



また、プランも単純なものではないのであろう・・そう考えていた




















「楽園」の部屋















結衣は竜男へ行ってきた行為を洗い流すかのように全身を洗っていた・・




京介と一生過ごすためとはいえ、あの汚らしい男の物が自分の中に入ったことや口に含んだことが頭から離れずにいた





「未来の為に必要な事、結衣にしか出来ないこと・・」





何度も呟いていた




シャワーを浴びると京介が用意してくれた下着を手に取った





『結衣、新しいものを用意しておいた。今日から新しい出発点だ、身も心も新しい気持ちで行こう』




『はい!』




手にした下着は今まで身に着けてきたものとは違った



白系の淡い色のデザインのものだった



結衣は今までが派手なものが多かった分、純粋な気持ちになれるような気がした




下着を身に着けた後京介の前にいった





『どうですか・・似合いますか・・』




『あぁ、とても似合うよ』




『京介さんは、こういうのも好きなんですね』




『全てを浄化させ、真っ白な体で進むという意味だ』





『ありがとう・・京介さん・・』





結衣は気持ちの理解を感じた





『・・あぁぁ京介さん、京介さん、結衣を抱いてください・・・』






京介にしがみついた




京介は結衣を抱きしめ体を包んだ・・







『辛かったな・・・ごめんな・・』





『いいの、私はいいの、これから京介さんと一緒に居れるなら何でも出来る・・・』






京介は結衣を抱え、立ったまま下半身へ手を伸ばした




パンティー越しに尻の肉を開くかのようにされた





結衣の体はすでに反応しており肉が開くとねっとりした液が音を立てた






「ぬちゃ・・」






京介は結衣の局部を触ることなく肉を揉み解すかのように触れた




体内から溢れ出る液体は生地に染み込み表面からでも分かるほどになっていた




ブラジャーの上から噛り付くように胸に顔を押し付ける京介を愛しく感じた





「京介さん・・可愛い・・」





乳房にむしゃぶりつく赤子が乳首を探しているようにも見えた




やがて京介の息遣いも荒々しくなり生地に越しの股の間にとても固いものが当たるのを感じた・・




生地を突き破るかのようにグイグイと押し付けられ中に入り込んでくるようだった



結衣は壁に体を押し付けられ片足を上げられた




股の生地がずれ、秘部の一部が外部に晒された



京介の手は秘部に触れることなく脚を走っていた






「京介さん・・触って・・・」






結衣は京介の目を見た




京介は結衣の目を見ると、下半身の方へ下がるように唇をゆっくりと移動させた




下腹部まで下がると結衣の体は立っているのがやっとなくらい体が反応していた




やがて京介の口がパンティ越しに恥骨に向かうと体中から音とを立てて液を出した




京介は結衣の片足を自分の肩にかけ、しゃがみ込み内股を舐めまわした




股の付け根を京介の舌先が走った





結衣は今までにしてきた行為としては左程恥ずかしい行為ではなかったはずだが




京介の言葉と愛するにものに体を求められる事に憂いと恥じらいを感じていた・・・






「汚れた私の体を、京介さんが浄化してくれいる・・・」






そんな気がしてならなかった











































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2010/10/01
15:28:51
琴菜の結末を思い浮かべていた・・・



現在、新地下室に保管してある傀儡「NO.015」新垣 紗江



今後の展開を考えていた




今後、用意された傀儡の業は、どのように描いていくのだろう・・・



これも全て計算済みだったという事なのだろうか・・



台本のない、傀儡はどんな役を演じ、どのような結末を迎えるのか・・・とても興味があった





”彼”が時期を迎えたときに合わせて結衣を調整する・・・





今まで成しえなかった傀儡となるような気がしていた




佐原を基準とし、プログラミングは自分が行った、発動から終局までは京介さん・・・



紗江と何度か接触するだけで思いのままに動かした、あの行動は誰にでも出来ることではない



京介さんだからこそ成しえたのだろう・・・





「京介さん・・あなたのプランは現在もまだ進行中なのかもしれませんね・・・何処に向かい、何を目指しているのでしょうね・・・」














































地下室





琴菜はジャニスにより、竜男の記憶を書き換えられていた・・



それはとても美化されたものだった




『ジャニス、琴菜には・・・』




『はい、分かりました』




「カチャ・・カチャ・・」




『このキーワードが発動するのはいつごろですか?』





ジャニスは何気ない質問だった





『ジャニス・・・琴菜に限ったことではない・・全ての傀儡に用意された答えはそこに辿り着く・・・』





『・・・』





『死が最大の恐怖である時には、人は生きることを乞い願う・・・』





『はい・・』





『しかし、更に恐るべき恐怖を学び知るとき、人は命を乞い願う・・』





『・・・』






『それどころか、死という最後の希望さえも残されていないほどの恐怖が訪れる・・・それが・・・「絶望」だ・・』







「カチャカチャ・・・」






ジャニスは京介の言う意味を捉えプログラムを打ち始めた・・








『自己が自己でない限り、自己は自己ではなく、そして自己が自己自身ではない・・・』







『絶望の・・運命・・・それが傀儡の生きる道・・・なのですか・・』







『そうだ、絶望を知ったものは尚も、それを否定するかのように自分自身であろうと言う事を欲する・・』







『これが傀儡の基本だ・・・』






ジャニスは耳を疑った・・・





傀儡の業に付いては今までに幾度となく話し合ってきた




論理的に原理的に分析する事が多かった二人の研究は、いつの日か京介は違う域へと進化していると感じた・・







「自己と自己自身の解離・・つまりアインデンティティーの喪失か・・・」





「京介さん・・・あなたが傀儡化しているのではないでしょうね・・・」






『・・・・』





積極的な自己否定の中に生まれる真実・・・



自己の意識で選んだ道、そして用意された道



心を理解されることで安堵を感じ



言われたい言葉で心を満たす



それはさも自然で、本当にそうなのだと錯覚するほどの姿・・


























『それが人間が人間たるゆえんだ・・・』





「ピリリリ・・・」





『代表、Ⅹです』





『分かった・・・』







結衣が「HEAVENS Cafe」に着いた・・・





















































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