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2011/08/02
23:53:24
都内の医学部を卒業し、その後医者になる訳でもなく親の恩恵を受けて生活している男が居た・・
その男の名は「佐原 翔」
佐原の両親はとても有名な財閥で無理に仕事などしなくとも「翔」一人食わすことは他愛でもなかった
高級なマンションに住まわせ、高級な外車を与えていた
大学での成績は群を抜いて優秀だったのだが、両親のように医者の道を進むことなかった
この何不自由ない生活を当たり前とし、いつの日か自分は特別な人間である
知識も金も他者より優れいる・・そう思っていた
そんな中・・佐原はあるキーワードに疑問を抱いていた
「愛とはなんなんだ・・・」
人を愛することに何の価値があるのだろう・・・
人は所詮、金で動く、今までも金を見せつけると女は簡単に自分のものになってきた
誰を抱いても、顔や体系が違う程度で何も変わりはない・・・
そんな連中に何の愛情も湧く訳でもなく・・愛しいとも感じない・・・
想われることに対して何の興味もなければ、人間に対し失望しているような気持でいた
佐原が大学出の卒論で書いたテーマは「愛について」だった・・
その論文は、最低な評価を受けた・・
そして、教授にこういわれた
『君には心と言うものはないのか?人は一人では生きていけないものだ、現に君だってそうだろう?両親のお蔭で今の生活が出来ているんだろう・・』
佐原はその言葉に対し強い嫌悪を感じていた・・
「心?・・・その心とやらは何処にあり、どう捉えるというんだ・・、人は目に見えぬものに価値をつけたがる生き物だな・・・」
『佐原君、聞いているのかね?この論文は書き直しだ、その方が君のためにもなる』
『・・・』
佐原は無言で論文を取り、教授の部屋を出た・・・
「バタン」
「全く、無能な人間だ・・・綺麗事を並べても金や女が絡んだらお前だってこの論文の通りに動くだろう・・・」
佐原の論文の中身には人間の深層心理を自分なりに考えたものが書かれていた
「人、金、物」人間にとって一番必要なものであり、一番愚かな姿見えるものである。
どうやら、この文章が気に入らなかったのだろう・・
佐原はそう考えていた・・
大学を出て、いつものように『Paranoia Cafe(パラノイア カフェ)』 へと行った
「カラーン・・・」
『いらっしゃいませ』
佐原は頭だけ下げると窓際の席に座った
自分の書いた論文を広げ読み直し始めた・・
「やはり、愚民にはこのレベルは理解できないか・・・」
「コト・・」
マスターがコーヒーを持ってきた
『ブラックで良かったですか?』
『あぁ』
『おや?それは』
『あぁ、これは論文だよ、どうもうちの教授には理解できないらしい・・・(失笑)』
『佐原様の実力にまだ気づかれておらないのでしょう・・』
「カラーン・・」
『悪い、待たせたな』
金髪で髪の長い男が来た
『いや、俺も今来たところだ』
そこには、若き日の「佐原 翔」と「ジャニス・矢吹」の姿があった・・・
。
その男の名は「佐原 翔」
佐原の両親はとても有名な財閥で無理に仕事などしなくとも「翔」一人食わすことは他愛でもなかった
高級なマンションに住まわせ、高級な外車を与えていた
大学での成績は群を抜いて優秀だったのだが、両親のように医者の道を進むことなかった
この何不自由ない生活を当たり前とし、いつの日か自分は特別な人間である
知識も金も他者より優れいる・・そう思っていた
そんな中・・佐原はあるキーワードに疑問を抱いていた
「愛とはなんなんだ・・・」
人を愛することに何の価値があるのだろう・・・
人は所詮、金で動く、今までも金を見せつけると女は簡単に自分のものになってきた
誰を抱いても、顔や体系が違う程度で何も変わりはない・・・
そんな連中に何の愛情も湧く訳でもなく・・愛しいとも感じない・・・
想われることに対して何の興味もなければ、人間に対し失望しているような気持でいた
佐原が大学出の卒論で書いたテーマは「愛について」だった・・
その論文は、最低な評価を受けた・・
そして、教授にこういわれた
『君には心と言うものはないのか?人は一人では生きていけないものだ、現に君だってそうだろう?両親のお蔭で今の生活が出来ているんだろう・・』
佐原はその言葉に対し強い嫌悪を感じていた・・
「心?・・・その心とやらは何処にあり、どう捉えるというんだ・・、人は目に見えぬものに価値をつけたがる生き物だな・・・」
『佐原君、聞いているのかね?この論文は書き直しだ、その方が君のためにもなる』
『・・・』
佐原は無言で論文を取り、教授の部屋を出た・・・
「バタン」
「全く、無能な人間だ・・・綺麗事を並べても金や女が絡んだらお前だってこの論文の通りに動くだろう・・・」
佐原の論文の中身には人間の深層心理を自分なりに考えたものが書かれていた
「人、金、物」人間にとって一番必要なものであり、一番愚かな姿見えるものである。
どうやら、この文章が気に入らなかったのだろう・・
佐原はそう考えていた・・
大学を出て、いつものように『Paranoia Cafe(パラノイア カフェ)』 へと行った
「カラーン・・・」
『いらっしゃいませ』
佐原は頭だけ下げると窓際の席に座った
自分の書いた論文を広げ読み直し始めた・・
「やはり、愚民にはこのレベルは理解できないか・・・」
「コト・・」
マスターがコーヒーを持ってきた
『ブラックで良かったですか?』
『あぁ』
『おや?それは』
『あぁ、これは論文だよ、どうもうちの教授には理解できないらしい・・・(失笑)』
『佐原様の実力にまだ気づかれておらないのでしょう・・』
「カラーン・・」
『悪い、待たせたな』
金髪で髪の長い男が来た
『いや、俺も今来たところだ』
そこには、若き日の「佐原 翔」と「ジャニス・矢吹」の姿があった・・・
。
2010/10/21
11:59:48
Ⅹは真美が自分の意志で目覚めていたことを見逃していた
止血剤と血液を持ち階段を駆け上がった
VIPルームでは直ぐに「ゆな」の処置が始まった
京介の指示により傷口は縫い合わせることを禁じられていた
その為に時間が掛かる形となっていた
だが、ジャニスは手慣れた手つきで治療にあたった
パックリ開く傷口からはとめどなく血が流れ出ていた
輸血をしながら傷口をふさぐ手立てを行う
その工程を見ながらⅩは「真美」の事など頭から飛んでいた
京介はゆなの手をしっか握り頭を抱き寄せていた
時折、ジャニスは京介を横目で見た
「何故・・そんな事をするのだ・・・情は禁物なはず、意図的なものだとしても現在は意識無いのと一緒なはずだ・・」
京介は泡を吹く口を拭い震える体を包んでいるようにも見えた
『どないした?』
『あっ・・いえ・・間もなく終わります』
『そうか・・』
時々、京介と言う人間がよく分からなくなる・・・
何かを抱えてるのようにも見える・・
残虐で非道な面もある・・
かと思えば、過剰なまでの愛というものを降り注ぐようにも見える時もある・・
それから30分後にジャニスの手当ては終わった・・・
VIPルームには「ゆな」の血が床に広がっていた
室内は血生臭く、ソファーも何かもが使い物にならないほどであった
Ⅹはジャニスの指示により掃除を始めた
その事に対して京介は特に何も言う訳でもなく
謝ることもなく、ゆなを抱きしめているだけであった
『京介さん、すみませんがシャワーを浴びてきていいですか?』
『・・血だらけやもんな・・』
『直ぐに戻る、Ⅹ、しっかり頼むな』
『はい』
ジャニスはVIPを出て行った
VIPに残った京介とⅩ・・
Ⅹは掃除をしながら、ふと地下室での事を思い出した
言った方が良いのか・・
黙っていた方がいいのか・・
とても迷いがあった
Ⅹ自身、「真美」には良い思入れはない・・
真美が京介の傀儡でなければ殺したいほど憎いのが本音だった
床をふき取るモップが何度も赤く染まってはそれを洗い流し再度ふき取る・・
血を見ていると親友が真美によって殺され、その後処理をした自分を思い出して仕方がなかった・・
「サーッ・・・サーッ・・・」
「ジャブジャブ・・・」
『Ⅹ・・・』
『は・・はい・・』
『いや・・黒田・・知っているとは思うが・・次は「真美」だ』
『・・・』
Ⅹは唇を噛みしめた
『はい、伺っております』
『真美が憎いか?』
『・・いえ・・002は死んだも同然です・・奴は傀儡ですから・・』
『気を使っているのか?』
『・・・正直・・憎いかも知れません・・・』
『そうやろな・・・真美を止めれなくて悪かった・・』
Ⅹは耳を疑った
京介が自分に対し申し訳ないと言っている・・・
それが仮に心にもないことだとしても、自分を気遣っている事や気持ちを理解している事に驚いた
『いえ・・あれは事故です・・京介さんが悪いわけでは・・』
『・・・いや違うな・・だが分かって欲しいのは真美かてお前の親友を殺したくて殺したわけではないんや』
『殺したくて殺したわけではない・・・ではどう言う事なんでしょうか?』
『真美の調整に数ミリほどの狂いがあったんや・・ワシの計算ミスが起こした悲劇なんや』
『計算・・ミス・・・』
計算ミスで人の命が一つ消えた・・・
俺の親友の命が・・・
居た堪れない気持ちに覆われた
だが、目の前の京介は隠すことなく明かされなかった真実を教えてくれた
何度もジャニスに掛け合ったが教えてくれなかった真実を・・・
『もう・・終わったことです・・』
『黒田・・傀儡と言うものの最後は決してまともな形で終われない・・結衣にしてもそうだ、再び保管され骨の髄までしゃぶられ使い物にならなくなれば廃棄される・・・ゆな、、真美、保管中の傀儡や今後の者もそうだ、まともな形ではなく終止符を終えることやろ』
『はい・・』
『人間というものは憎むべき相手が死ねばいいと思うものだ・・・だがそれはとても相手に対して優しいことや』
『優しい・・ですか?』
『生きながらに地獄を与え続ける・・・何度も何度も苦痛の渦に落ち続ける傀儡もそう・・生きながらにこちらに操作される人間たちもそう・・・』
『生き地獄・・・』
『一瞬で殺される方がまだマシと言う事や・・どちらにせよ人はいづれは死ぬのだからな・・』
『・・・』
『お前は一瞬で死ぬのと何ヶ月も掛けて殺されるのはどちらがいい?』
『それは・・一瞬の方が・・でも・・死ぬのは嫌です』
『フフ・・・なら意思を強く持て、この腐った世の中は主導権を持ったものが全てにおいて勝者だ』
『勝者・・』
『どこで死のうがいつ死のうが、そいつの運命だったと言う事を頭で理解するんや』
『頭で・・・』
『そうや・・ワシかてお前かて明日死ぬかも知れん・・・(笑)』
京介はニヤリと笑っていた
「コンコン・・・」
『失礼します』
ジャニスがVIPに戻ってきた
。
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止血剤と血液を持ち階段を駆け上がった
VIPルームでは直ぐに「ゆな」の処置が始まった
京介の指示により傷口は縫い合わせることを禁じられていた
その為に時間が掛かる形となっていた
だが、ジャニスは手慣れた手つきで治療にあたった
パックリ開く傷口からはとめどなく血が流れ出ていた
輸血をしながら傷口をふさぐ手立てを行う
その工程を見ながらⅩは「真美」の事など頭から飛んでいた
京介はゆなの手をしっか握り頭を抱き寄せていた
時折、ジャニスは京介を横目で見た
「何故・・そんな事をするのだ・・・情は禁物なはず、意図的なものだとしても現在は意識無いのと一緒なはずだ・・」
京介は泡を吹く口を拭い震える体を包んでいるようにも見えた
『どないした?』
『あっ・・いえ・・間もなく終わります』
『そうか・・』
時々、京介と言う人間がよく分からなくなる・・・
何かを抱えてるのようにも見える・・
残虐で非道な面もある・・
かと思えば、過剰なまでの愛というものを降り注ぐようにも見える時もある・・
それから30分後にジャニスの手当ては終わった・・・
VIPルームには「ゆな」の血が床に広がっていた
室内は血生臭く、ソファーも何かもが使い物にならないほどであった
Ⅹはジャニスの指示により掃除を始めた
その事に対して京介は特に何も言う訳でもなく
謝ることもなく、ゆなを抱きしめているだけであった
『京介さん、すみませんがシャワーを浴びてきていいですか?』
『・・血だらけやもんな・・』
『直ぐに戻る、Ⅹ、しっかり頼むな』
『はい』
ジャニスはVIPを出て行った
VIPに残った京介とⅩ・・
Ⅹは掃除をしながら、ふと地下室での事を思い出した
言った方が良いのか・・
黙っていた方がいいのか・・
とても迷いがあった
Ⅹ自身、「真美」には良い思入れはない・・
真美が京介の傀儡でなければ殺したいほど憎いのが本音だった
床をふき取るモップが何度も赤く染まってはそれを洗い流し再度ふき取る・・
血を見ていると親友が真美によって殺され、その後処理をした自分を思い出して仕方がなかった・・
「サーッ・・・サーッ・・・」
「ジャブジャブ・・・」
『Ⅹ・・・』
『は・・はい・・』
『いや・・黒田・・知っているとは思うが・・次は「真美」だ』
『・・・』
Ⅹは唇を噛みしめた
『はい、伺っております』
『真美が憎いか?』
『・・いえ・・002は死んだも同然です・・奴は傀儡ですから・・』
『気を使っているのか?』
『・・・正直・・憎いかも知れません・・・』
『そうやろな・・・真美を止めれなくて悪かった・・』
Ⅹは耳を疑った
京介が自分に対し申し訳ないと言っている・・・
それが仮に心にもないことだとしても、自分を気遣っている事や気持ちを理解している事に驚いた
『いえ・・あれは事故です・・京介さんが悪いわけでは・・』
『・・・いや違うな・・だが分かって欲しいのは真美かてお前の親友を殺したくて殺したわけではないんや』
『殺したくて殺したわけではない・・・ではどう言う事なんでしょうか?』
『真美の調整に数ミリほどの狂いがあったんや・・ワシの計算ミスが起こした悲劇なんや』
『計算・・ミス・・・』
計算ミスで人の命が一つ消えた・・・
俺の親友の命が・・・
居た堪れない気持ちに覆われた
だが、目の前の京介は隠すことなく明かされなかった真実を教えてくれた
何度もジャニスに掛け合ったが教えてくれなかった真実を・・・
『もう・・終わったことです・・』
『黒田・・傀儡と言うものの最後は決してまともな形で終われない・・結衣にしてもそうだ、再び保管され骨の髄までしゃぶられ使い物にならなくなれば廃棄される・・・ゆな、、真美、保管中の傀儡や今後の者もそうだ、まともな形ではなく終止符を終えることやろ』
『はい・・』
『人間というものは憎むべき相手が死ねばいいと思うものだ・・・だがそれはとても相手に対して優しいことや』
『優しい・・ですか?』
『生きながらに地獄を与え続ける・・・何度も何度も苦痛の渦に落ち続ける傀儡もそう・・生きながらにこちらに操作される人間たちもそう・・・』
『生き地獄・・・』
『一瞬で殺される方がまだマシと言う事や・・どちらにせよ人はいづれは死ぬのだからな・・』
『・・・』
『お前は一瞬で死ぬのと何ヶ月も掛けて殺されるのはどちらがいい?』
『それは・・一瞬の方が・・でも・・死ぬのは嫌です』
『フフ・・・なら意思を強く持て、この腐った世の中は主導権を持ったものが全てにおいて勝者だ』
『勝者・・』
『どこで死のうがいつ死のうが、そいつの運命だったと言う事を頭で理解するんや』
『頭で・・・』
『そうや・・ワシかてお前かて明日死ぬかも知れん・・・(笑)』
京介はニヤリと笑っていた
「コンコン・・・」
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