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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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20:59:15



ぼんやり美央を眺めていた





「竹内 美央」




「㈱ MIO」に新入社員として入り、 実力をかわれ社長に就任したまでの女・・




精神的にも強い方・・




ヒロシの屈辱的な行為を耐えいた・・・



京介は美央の目覚めを待った・・・





美央の意識が戻るのには差ほど時間はかからなかった・・





言葉を発する事無く静かに瞼(まぶた)をゆっくり開き始めた・・




『・・・』




死んだ魚のような目付きで天井をぼんやり眺めている美央・・・





『美央・・?』




美央は声のする方を少し向いているような感じだった・・




自分が呼ばれている事は分かるようだ・・・?




意識はあるのか・・?





『美央・・・』




美央は京介の居る方向を向くだけで 



視線は京介を捉えているようでは無かった・・





美央の元へ行った






美央は自分の姿を受け入れられず精神崩壊したのだろう・・・






「ハハ・・・完璧な・・姿になったな・・・美央・・・」





美央をベットから起こし抱きかかえた




大人だが・・子供の様なサイズと体重の美央・・・





何も言えず・・・



何も考えず・・・



全てを拒否したのだろう・・・


本当の傀儡になった美央・・・





京介は美央を椅子にゆっくりと座らせた・・・



静かな表情で一点を見つめる美央・・・







その表情は哀しげでもあり・・



静寂の美しさにも見えた・・・




もう美央は赤子同然・・



他人の手を借りないと何一つ出来やしない・・・





ヒロシは美央の世話をするのだろうか・・・



今までに考えた事も無い事が頭に浮かんできた・・・






数日後・・・。




「プルルル・・・」




「ピッ」




「あー、ワシじゃ、どうかね?キラー君・・・依頼通りにしてくれたかね?」




「あぁ・・お前の望む姿に美央はなったよ・・・」




「そうかね!ようやく、あの伝説の姿を手に入れる事が出来たんだな!!ワッハッハ」




「・・・」





・・・無性にヒロシに対し苛立ちを感じた・・・






「おい、サタン・・・残りの金を持って来い・・・そこで交換や・・・」




「あぁ是非ともそうしよう、だがなキラー君、ワシは今、海外におるんじゃ、戻りは来週になるんだが・・・それまで ソイツを預かっててくれんかね?」




「・・・預かる?」




「いや・・勿論その分は上乗せさせてもらう。ダメか?キラー君」




「・・・いいだろう・・・」




「では、頼むワッハッハ」





「・・・」





「そうだキラー君。・・・ソイツの味見でもしててくれたまえ、きっと最高の快感を感じれるぞ!!ワッハッハ」





「フンッ・・・この外道が・・・お前のお古など興味ない・・」





「そうかね、暇つぶしになるだろう ワッハッハ」








京介は無言で電話を切った・・・






美央を見た・・・





こんな姿になりながらも・・






尚も生きさせられる・・・美央・・






「最初の目覚めで死ねれば、さぞかし楽だったろうに・・・」






京介はグラスに水を注いだ・・・





ストローをさし、美央の口元へ





美央はゆっくり口を開け、ストローを力無く咥えた・・・





ゆっくり、ゆっくり、水を飲み始めた・・





2,3回吸い込むと力が続かないのか口を放した・・・






そして・・・京介を見てきた・・・





「・・・」





恐らく・・何の意味もそこには無いのだろう・・・






だが・・京介は何かを感じた・・・






何かを訴えているような気がしてならなかった・・・








美央との昔の会話を思い出していた・・・






「ありがとう。京介くん!」





「そう。じゃぁ、それでお願いでね!」








京介の頭の中に思い出される美央との会話・・・



美央のとやり取り・・笑顔・・・が浮かび上がった・・







「正気に戻ってはダメだ・・・」






心がグラついているのが分かった・・。





美央は再び、無表情な顔で一点を見つめていた・・・




心の何処かで止める事、辞める事が出来なかった事に後悔をしている自分に気づいていた・・




美央のみならず・・・




千佳、ゆな、愛美、琴菜・・・




沢山の犠牲の中、行われたプラン・・・




身勝手な想いの犠牲者たち・・・






「なんて・・・勝手なもんなんやろな・・・」






美央を眺め続け・・






美央に服を着せた





美央がパティーでよく着ていた真っ赤なドレス・・・





子供が大きめのドレスを着ている様にも見えた






「美央・・・美央ちゃん・・・君はやはり、このドレスが一番似合うよ・・・」





美央はドレスを着せると、一瞬反応したかに様に見えた・・・




クラッシックをかけると美央は目を瞑った






「分かるのか・・・?」







錯覚するくらい穏やかな表情であった・・・





精神崩壊した、今、美央は逆に幸せなのかもしれない・・・





今ある現実を受け止めながら生きていくのはとても困難なものだったろう・・・






美央を眺めていると頬を伝うものを感じた・・・






「なみ・・だ・・・俺は・・泣いているのか・・・」








それから数日間 



毎日のように、美央へ音楽を聞かせた・・・




ヒロシが訪れる日までの数日間・・・




悔いの無いようにしよう・・・そう考えた・・





最後の業・・・





これが終われば全てが終わる・・・





ヒロシから金を受け取り全ては闇へ葬り、自分は姿を消す・・・





そう心に強く念じた・・







その晩・・・





京介は監視ルームでは無く、美央の居るサタンルームで就寝した・・




沢山の傀儡を葬った報いなのか、何なのか分からないが・・・





悪夢に魘された・・・





傀儡達が自分を責め、亡霊となり現れる夢だった・・・






「うわぁぁー・・・」





驚き、飛び起きると・・





美央が微かに見える天窓から外を眺め鼻歌を歌ったっていた・・・




その声は微かに聞こえるくらいで今にも消えそうな声だった・・・





目を開け・・・




ベットに横たわったまま・・・






「・・・み・・・ぉ・・・」








『京介くん。起しちゃった?』






「何?・・・美央・・」






耳を疑った・・・





目をこすり、もう一度、美央を見ると美央は目をつぶり寝ているようだった・・・





「何だったんや・・・幻か・・?」








京介は自分が傀儡に取り込まれて始めている気がした・・・








「遂に・・・俺も・・ヤキがまわってきたかもな・・・」

























11:54:23



ゆな、琴菜・・・



二人の存在はこの世から消えた・・・




「ゆながこんな形で死を迎えるとはな・・・」




「琴菜は、やはり本質は変わりなかった・・と言う事になるな・・・」





どちらにせよ・・・二人ともまともな形ではいられなかっただろう・・・





二人の傀儡の運命を哀れにも感じた・・・






「・・・あと・・少し・・・もう少しや・・・」





部屋にはジャニス、X、の姿は無かった・・・




美央を眺めた・・・




美央を死なせないように点滴、輸血など最善の医療を屈し生命を維持させた・・




体の変化や精神的なもの投薬されていた薬の成分により美央は簡単に目覚めなかった




数日間の間、この様な事が繰り返された




京介は美央の傍を離れる事無く、ジッと見つめていた・・



美央は三日後に目を覚ました・・・





呼吸器を付けさせられ・・・



何本もの管が刺されているのを美央は感じた・・・




微かな意識の中、美央は京介の居る方を見た・・・





『あ・・うぅ・・う・・』





上手く話す事が出来なかった・・・





京介は美央を見た





「気が付いたか・・・」





呼吸器を外した





『ぅ・・・ い・・いた・・・い』




『・・・どこが 痛む・・・』




『から・・だ・・じゅうが・・・』




『・・痛み止めを打ってやるな・・・』




『う・・・』





美央は力なく返事をし、再び眠りに付いた・・




美央の体にモルヒネが投与された・・




痛みを与えぬよう・・・



ショックを与えぬように・・・












数日後




琴菜により縫い合わされた傷口も徐々に綺麗な形をし始めた



数回の高熱にうなされながらも美央の体は何とか持ちこたえた・・・




美央が眠りに付いてる間、京介は美央の傷口の消毒やケアを懸命に行った




点滴、輸血の交換、体の洗浄・・





京介は最後の傀儡・・



「美央」の姿を目に焼き付けていた・・・




これまでの道のりの中、沢山の犠牲があった・・



最初に描いたものはこんなにも犠牲者が出るものでは無かった・・




ゆなの存在、ヒロシへの接触・・・




千佳、愛美、琴菜・・




誤算から始まった悲劇の傀儡達・・・





皆・・京介の為に全てを狂わせた・・・。




誰が一体幸せだったのだろうか・・・



誰も幸せはでは無く・・



全ては、自分一人の思い描いた過ちだったのかもしれない・・・




美央の結末は最終的に痛い目に合わせる予定だったヒロシが決めた・・・



そして、自分は美央へそれを執行した・・




美央に、俺は一体、何をしたかったのだろう・・・



自分に振り向いて欲しかった・・・だけなのであろうか・・・




では、一番最初に死んだ千佳の死の意味は・・・




ゆな・・琴菜の死の意味は・・・




完全隔離した、愛美の存在は・・・




美央をダルマ姿にする為の犠牲でしかなかったのか・・・





いや・・違う・・




これが・・彼女達の運命なんだ・・・




そして・・美央も・・・





本当に・・・そうだったのか・・・




沢山の犠牲を生みだし事・・・





彼女達の怨念にも似たものが体に纏わり付いているような気がした・・・






「だが・・・ここで辞める訳にはいかん・・・犠牲の為にも・・美央の為にも・・・」




やがて・・美央は目を覚ますだろう・・・




そして自分の姿に衝撃を受けるのだろう・・・




それで・・何かしらの変化があるだろう・・




もしや・・ショックで死んでしまう可能性も無いとは言い切れない・・・




そう感じていた・・










『うっ・・・』





美央は目を覚ました




体中が痛い・・・ 



手足が痛い様な感覚はあるが、



拘束されているような縛られているような感覚は無い・・・





体を動かす事すらままらわない・・・



寝ている間に殴る蹴るなどされたのだろうか・・・






『美央・・』






美央は京介の方を静かに見た・・






『まだ、体が痛むか?』




『て・・手・・足が・・・』





『そうか・・・』






再びモルヒネを摂取された・・・






痛みが少しずつ和らぎ、頭がぼんやりしてきた・・・





『・・・』


京介が何を言った・・・




美央は意識が朦朧としてたため聞きとる事が出来なかった




数秒後に天井が明るくなった




美央は急に明るくなった天井に眩しそうに目を瞑った









明るさに目が慣れるまでには差ほど時間はかからなかった




天井には何かが映し出されているように感じた





ベットの上に横たわる何か・・・




それは女性用の下着を着用していた・・






肘から先の手が無く・・・





膝から下の足が無い・・・





髪は無く丸ボーズ姿・・・






『えっ・・えっ・・』






脳が急にギュっと凝縮する様な感覚を感じた・・・






『嘘・・うそでしょ・・・』






美央は息を荒げ




その姿が自分である事を理解し始めた・・・





途中までしか無い手足をバタつかせ・・












『いやぁぁぁぁぁぁぁー いやぁぁぁー』










人間の姿からかけ離れた姿を拒絶し白目をむき出し暴れ








体に刺さる管類を吹き飛ばした







『いやぁぁぁー』







口から泡を噴出した・・・






そして気を失った・・・








「まぁ・・・当然やろな・・・」








京介は美央が自分の姿を見た時の姿を予測していた




ショック死だけは避けないといけない・・・




その為のモルヒネでもあった・・






全て、この瞬間に合わせた薬の投与であった




美央の傍に立った




美央は白目を向き口から泡を噴出し失禁していた




綺麗に美央の体を拭き、下着を交換した








心拍計を取り付けた・・・





美央の鼓動は静かにだが、鼓動を表していた・・・



























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