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2010/03/05
11:54:23
ゆな、琴菜・・・
二人の存在はこの世から消えた・・・
「ゆながこんな形で死を迎えるとはな・・・」
「琴菜は、やはり本質は変わりなかった・・と言う事になるな・・・」
どちらにせよ・・・二人ともまともな形ではいられなかっただろう・・・
二人の傀儡の運命を哀れにも感じた・・・
「・・・あと・・少し・・・もう少しや・・・」
部屋にはジャニス、X、の姿は無かった・・・
美央を眺めた・・・
美央を死なせないように点滴、輸血など最善の医療を屈し生命を維持させた・・
体の変化や精神的なもの投薬されていた薬の成分により美央は簡単に目覚めなかった
数日間の間、この様な事が繰り返された
京介は美央の傍を離れる事無く、ジッと見つめていた・・
美央は三日後に目を覚ました・・・
呼吸器を付けさせられ・・・
何本もの管が刺されているのを美央は感じた・・・
微かな意識の中、美央は京介の居る方を見た・・・
『あ・・うぅ・・う・・』
上手く話す事が出来なかった・・・
京介は美央を見た
「気が付いたか・・・」
呼吸器を外した
『ぅ・・・ い・・いた・・・い』
『・・・どこが 痛む・・・』
『から・・だ・・じゅうが・・・』
『・・痛み止めを打ってやるな・・・』
『う・・・』
美央は力なく返事をし、再び眠りに付いた・・
美央の体にモルヒネが投与された・・
痛みを与えぬよう・・・
ショックを与えぬように・・・
・
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・
・
・
数日後
琴菜により縫い合わされた傷口も徐々に綺麗な形をし始めた
数回の高熱にうなされながらも美央の体は何とか持ちこたえた・・・
美央が眠りに付いてる間、京介は美央の傷口の消毒やケアを懸命に行った
点滴、輸血の交換、体の洗浄・・
京介は最後の傀儡・・
「美央」の姿を目に焼き付けていた・・・
これまでの道のりの中、沢山の犠牲があった・・
最初に描いたものはこんなにも犠牲者が出るものでは無かった・・
ゆなの存在、ヒロシへの接触・・・
千佳、愛美、琴菜・・
誤算から始まった悲劇の傀儡達・・・
皆・・京介の為に全てを狂わせた・・・。
誰が一体幸せだったのだろうか・・・
誰も幸せはでは無く・・
全ては、自分一人の思い描いた過ちだったのかもしれない・・・
美央の結末は最終的に痛い目に合わせる予定だったヒロシが決めた・・・
そして、自分は美央へそれを執行した・・
美央に、俺は一体、何をしたかったのだろう・・・
自分に振り向いて欲しかった・・・だけなのであろうか・・・
では、一番最初に死んだ千佳の死の意味は・・・
ゆな・・琴菜の死の意味は・・・
完全隔離した、愛美の存在は・・・
美央をダルマ姿にする為の犠牲でしかなかったのか・・・
いや・・違う・・
これが・・彼女達の運命なんだ・・・
そして・・美央も・・・
本当に・・・そうだったのか・・・
沢山の犠牲を生みだし事・・・
彼女達の怨念にも似たものが体に纏わり付いているような気がした・・・
「だが・・・ここで辞める訳にはいかん・・・犠牲の為にも・・美央の為にも・・・」
やがて・・美央は目を覚ますだろう・・・
そして自分の姿に衝撃を受けるのだろう・・・
それで・・何かしらの変化があるだろう・・
もしや・・ショックで死んでしまう可能性も無いとは言い切れない・・・
そう感じていた・・
・
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『うっ・・・』
美央は目を覚ました
体中が痛い・・・
手足が痛い様な感覚はあるが、
拘束されているような縛られているような感覚は無い・・・
体を動かす事すらままらわない・・・
寝ている間に殴る蹴るなどされたのだろうか・・・
『美央・・』
美央は京介の方を静かに見た・・
『まだ、体が痛むか?』
『て・・手・・足が・・・』
『そうか・・・』
再びモルヒネを摂取された・・・
痛みが少しずつ和らぎ、頭がぼんやりしてきた・・・
『・・・』
京介が何を言った・・・
美央は意識が朦朧としてたため聞きとる事が出来なかった
数秒後に天井が明るくなった
美央は急に明るくなった天井に眩しそうに目を瞑った
・
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・
明るさに目が慣れるまでには差ほど時間はかからなかった
天井には何かが映し出されているように感じた
ベットの上に横たわる何か・・・
それは女性用の下着を着用していた・・
肘から先の手が無く・・・
膝から下の足が無い・・・
髪は無く丸ボーズ姿・・・
『えっ・・えっ・・』
脳が急にギュっと凝縮する様な感覚を感じた・・・
『嘘・・うそでしょ・・・』
美央は息を荒げ
その姿が自分である事を理解し始めた・・・
途中までしか無い手足をバタつかせ・・
『いやぁぁぁぁぁぁぁー いやぁぁぁー』
人間の姿からかけ離れた姿を拒絶し白目をむき出し暴れ
体に刺さる管類を吹き飛ばした
『いやぁぁぁー』
口から泡を噴出した・・・
そして気を失った・・・
「まぁ・・・当然やろな・・・」
京介は美央が自分の姿を見た時の姿を予測していた
ショック死だけは避けないといけない・・・
その為のモルヒネでもあった・・
全て、この瞬間に合わせた薬の投与であった
美央の傍に立った
美央は白目を向き口から泡を噴出し失禁していた
綺麗に美央の体を拭き、下着を交換した
心拍計を取り付けた・・・
美央の鼓動は静かにだが、鼓動を表していた・・・
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