「コツコツ・・」




後ずさりする結衣の前でしゃがんだ




結衣はガクガク震えていた




「あうぅぅ・・・」





「・・・」





『００１・・』




ジャニスは結衣の腕を取った




『あうぅぅーあぅー』




全身でジャニスを拒絶するかのように首を左右に振り、腕を振りほどこうとした




「・・・」




「パーン」




結衣の頬をぶった




結衣は唇を噛みしめガクガクと震えた・・




「００１、抵抗するな・・死にたいのか？」




結衣の身体はより大きな震えとなった




「ガクガクガク・・」




ジャニスはポケットから注射器を出した




「ひぃぃぃ・・」




腕を押さえつけた



「プス・・・スススー」




針は結衣の白い肌に吸いこまれるように入り込んだ





『００１、すぐ終わる・・心配無い・・』




『あうっ・・あっ・・』





注射器の液体が結衣の体に循環された





「スッ」





「カラン」





注射器を床に放り投げた





結衣は注射をされた手を伸ばし



天井を向きながら体を小刻みに震わした・・




「・・・」




ジャニスは時計を見た




「4、3､2､1・・・」




「ガクン・・・」





結衣は頭を下げ・・



動きが止まった・・





「スタスタ・・」




ジャニスは顔を覗きこんだ




白目を向き、口から涎を垂らす結衣・・・






「プログラム、覚醒・・・」






結衣の耳元で囁いた・・・





「・・・・」





注射器を拾い牢獄を出た






「ギギギー・・・ガシャン」





「ピクン・・ピクピク・・」






結衣の身体が反応した・・







『あっ・・ああぁ・・』







『００１』







ジャニスの呼びかけに結衣は頭を上げた






潤む目・・



焦点が定まっていないような目つき・・







『・・・』













『我・・・最強なり・・』






ジャニスは呪文を唱えた







「カッ！」





結衣の目は見開いた・・




























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