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18:03:50
翌日  



ヒロシは早速てんてんの事務所に電話を入れた。




『㈱ MIO。の「闇 ヒロシ」と言うものだが、社長さんはおられるか?』




『はい。少しお待ちください』




プロダクションの社長が電話に変わる 



大事なスポンサーからの電話に凄い恐縮をした感じの対応を受けた。




『これはこれは、会長様、直々お電話いただけるとは、ありがとうございます。』




『うむ。これからだが、次の依頼も兼ねてお邪魔したいと考えておる・・。どうかね?』




『いやぁ・・わざわざ御側路いただかなくとも、こちらからお邪魔致しますが・・・』




『いや、いいんだよ、近くで別の用事もあるのでね』




『申し訳御座いません』




『ところで、てんてん君はいるのかね?』




『ええ、あと10分くらいでこちらに着くと連絡が先程入りましたので、会長様が来られる時は来てると思います』




『そうかね・・いやね、彼女・・大変気に入りましてね・・うちの専属的な契約をしていただきたい・・そう考えておるんですわ   ハハハハ』





『そうですか・・もうありがたいお話です。楽しみにお待ちしてます』





ヒロシはプロダクションに出向くことにした






『美央。では行って来る』




『では、私も直ぐに・・』




『いやワシ一人で行くことにしよう』




『えっ・・』




『お前には、次の仕掛けを念入りに考えてもらいたいんじゃ、前回のような素晴らしい企画をな』




『・・はい(*´∀`*) 頑張ります』





ヒロシは今回のタイアップ商品を切欠にし、何とかてんてんを取り込もうと企んでいた








数十分後・・・




ヒロシはてんてんの事務所に着いた。




運転手が後部座席のドアを開けた





プロダクションの社長はヒロシを迎えるために、今か今かと待っていた.。




ヒロシが車を降りると、両手をすり合わせながら、現れ深々と頭を下げた






『お待ちしておりました・どうぞ会長』




『うむ。』





事務所の中に通された




事務所内はこじんまりとし、てんてんのポスターなどが沢山貼られていた。




『こちらへどうぞ』




社長室と書かれている部屋へ入った。





『会長、御側路ありがとう御座いました。この度は本当にお世話になりまして・・・』





社長は当たり前の例を延々と語っていた。




社長は、美央とは数回会い挨拶を交わしてはいたが 



会長のヒロシとは会うのが初めてだった。



多忙で本社に居る事の無いヒロシがCMごときで関係者と会う事など、今までも無かった。





『まぁまぁ、社長さんそんな事は良いとしてだね、芸能界と言うのはとても不安定だ・・今、てんてんが大人気であるからいいが、その他のタレントや事業はどうかね?』





『鋭いでね会長。うちは、てんてんにおんぶに抱っこでして他のタレントも育てているのですが・・なかなか・・』





『どうかね・・うちと専属契約してみないか?』




『てんてん・・と言う事ですよね・・』




『いや、君のとこのタレントを全部使い、うちの商品のCMを撮るんだ。てんてんと共演させTV局に圧力を掛け 売り込むんだよ』





『あぁ・・素晴らしい』




『だろう・・・うちもCMに関しては反響が良いのでな・・もう少し力を注ぎたい・・。そう考えておるのだよ( ̄ー ̄)ニヤリ』




『他の企業には、てんてん意外は必要無いと言われるんですよ・・・もしそうなれば・・』





『手始めに、これでどうかね?』






ヒロシは実弾(現金)を突きつけた





『取敢えず、前金みたいなものだ・・』






テーブルの上に現金3000万を出した





人は現金を目の前にしたとき 



欲望・興奮・困惑を見せる・・・




ヒロシはそう考えていた。




故に、ヒロシはこう言う手法はよく行っていた





金の力は絶大



いらない人間などいるわけが無い・・・





『どうかね・・( ̄ー ̄)ニヤリ 』





社長は、悩むフリをしながらも目の前の現金を何度も見をしていた





『か・・会長・・その・・本気なのでしょうか・・』




『あぁ・・本気だ、お宅の会社の面倒も見てあげるよ、私は著名人に顔が広い多少のスキャンダルも揉み消す事が出来るのだよ・・ 悪い話じゃ・・無いだろう・・』





『ええ・・』





「コンコン・・」





『てんてんさんが事務所に着きました』







社長は現金を慌てて隠すようにしながら叫んだ







『あぁぁ・・・少し待ってくれ・・』







社長は慌てて現金を隠すように鞄に終い込んだ




『会長、取り合えずこの話は・・』




『分かっておる』





『入れ』





『失礼しまーす(*´∀`*)』





てんてんが社長室に入ってきた





『あっ!会長さん!どうして?』




『やぁ てんてん君、君に新しい仕事の依頼だよ・・』




『わぁー嬉しい(*´∀`*)』





てんてんはインカムを装着していた。






「ヒロシの隣に座れ」





てんてんは さも当たり前の様にヒロシの隣に座った。





『コラ、てんてん。君はこっちだ』





社長は ヒロシに失礼かと思い、自分の席のほうに呼び寄せようとした。





『なぁーに、構わんよ。ハハハ』





ヒロシは嬉しそうに笑った。





『ねー。会長(*´∀`*)』





『うーん。実にいい、君は素敵だ。』




『ありがとう(*´∀`*)』






『早速だが、うちの商品で、少し販売が弱いものがありましてね・・それで、てんてんさん、それと事務所のタレントさんで盛り上げて欲しいんだ』





『どんな商品?』





『化粧品なんだがね・・ これだ』




ヒロシは化粧品のサンプルを出した。




てんてん。と社長は手に取り 商品を眺めた。





『この商品は、今までにもあった商品なんだが、今回パッケージと名前を変更して、てんてんさんとタレントさんのCMで構成し、また儲からせていただきたい、と言うことだね ワッハッハ』





『へぇ~、でもこの化粧品・・どうかな』





京介からの指示で「批判」を試したのだ





『うん・・商品的にはそこそこであろう。何せ技術的には世界レベルだ、日本での売り上げが悪くてね・・』





『外国では有名なんですか?』




『んー・・・(笑)そうでもないかな、ワッハハ、自信はある。一度使ってみてくれんかね?そして感想を聞き CMを作ろうじゃないか』





『即OKです(*´∀`*)会長さん優しいし、私の今が有るのは「㈱ MIO」さんのお陰ですから(*´∀`*)』






分かってる・・・流石・・てんてん。




ヒロシはそう感じた。





『おぉ・・そうかね。いやぁありがたい。社長、良いかね?』





『それはもう。よろしくお願いします。』





『うん・・それと・・さっきの話だが・・』





『えっ?なんの話ですか?』





『うん 専属契約をして欲しいとね』




『えー!凄い!』




『社長!受けちゃいなさいよ!』




『うう・・ん・・そうだな・・』






『2,3日後にでも連絡をくれたまえ 』







会社にとっては好条件だった。 



だが、経営の運営に縛りが出来てくること社長は懸念した・・



「㈱ MIO」だけの仕事では枠が決まってしまう・・・




だが、会長の機嫌をそこねると全てが終わる・・





『はい。必ず ご連絡いたします』






『では、御機嫌よう・・』





ヒロシは外で待つ運転手の車に乗り立ち去った。









『ねぇ、社長何で考えるの?』





『てんちゃん。あの会長さんは 危険だよ・・』




『そうかな?いいじゃん、会社が儲かるんだから』




『そうだが・・俺が一代で築き上げた会社だ・・飲み込まれそうで恐いんだよ・・』





京介はこの瞬間、ヒロシの手口を読んだ・・





「そうか・・そう言うことか・・」





『あれ?会長さん忘れ物ですか?』




足元にある鞄を指差した




『いや・・あ・・預かりものだよ・・(笑)』




『ふ~ん』





てんてんは社長室を出て個室へ向かった。






「天国にあなた~♪(京介着信音♪)」





『ご苦労』




『なんか、拍子抜けでした(笑)』




『愛美、これからは社長の動きに要注意だ。それと会社は傾き始める、そこで「㈱ MIO」が助けるであろう。おそらくそう言うシナリオだ・・』




『そうなんですか?』




『おそらくな・・・知っていて起きる出来事と、知らないで起こる出来事は、捕らえ方が全然違う』




『・・??・・はい(*´∀`*)』










ヒロシ・・






車内で携帯を取り出した。






『あーもしもし私だが、例のプロダクションの仕事・・打ち合わせ通りに頼む。 あぁ謝礼は実行後、直ぐにお渡ししましょう。』






ヒロシの根回しが 始まった。



































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