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2010/02/10
02:30:09
愛美はヒロシの待つ部屋に向かていった。
何か背筋がゾクゾクするような気味悪さいものを感じていた
部屋に入る前、インカムのイヤホンを髪で隠し、マイクは鞄に忍び込ませた。
「何かあったらキラー様が助けに来てくれる・・大丈夫・・大丈夫・・」
愛美は自分に言い聞かせた
京介は部屋の近くに待機し、中の様子を伺いながら指示をだす。
ヒロシの戦法は大体予測が付いていた。
「コンコン」
『入りたまえ。』
『失礼しまーす・・』
『やぁ どうも、てんてんさん 「㈱ MIO」の会長の闇田 ヒロシです。』
ヒロシは愛美へ握手を求めた。
『てんてんです。今日はありがとうございます。』
愛美は普通に握手をした・・。
『おぉぉ・・流石、女優さんだ、手のケアもしてるんだね』
『あっ・・はあ・・たまに手を映すシーンとかもありますので・・』
『ほう・・それは感心だね・・仕事熱心なんだね・・』
京介は、この茶番をただ聞き流していた
『掛けてくれたまえ・・』
『はい。失礼します・・。』
愛美が目の前のソファーに座ると、ヒロシは舐めるように体を見てきた
『あ・・あの、会長さんそんなに見られると穴が開いちゃいますよ(笑)』
『アハハハハ・・そうだね。いやぁ見惚れたよ、実に綺麗だ』
『会長さんはお優しいのですね(笑)』
ヒロシの褒め殺しが始まった・・そう感じた。
『ところで、今回のCM件はお礼を言わないとだねぇ。我社も君のお陰で売り上げもどんどん上がったよ!ハハハ』
『私にとってもいい勉強になりました。』
『うむ。その謙虚な姿勢も気に入った・・』
『はぁ・・』
『ところで・・お宅の会社・・どうかね?』
『と・・言いますと・・』
『うむ。常日頃から、私は優秀な人材が欲しいと思っている・・君の芸能生活の寿命は何年続くと思う?』
京介は「来た!」と思い、ここから指示を出す事にした
『うちの事務所は、まだTOPスター居ません、これから私の様な俳優・女優・歌手などが出ればいいんですけど・・・私だけで持っているのが現状ですね・・』
ヒロシは「自分で会社が持っている」この発言にピクリと反応した。
『ほう・・良い自信だね・・そう芸能プロダクションは売れてなんぼ、放出してなんぼの世界じゃ・・つまり・・ちょっとの問題でも会社自体は無くなる、そしてそこに居る駒も全て消える・・』
『はい・・だから色々考えてるんです・・引退も視野に入れてます。』
『引退?それは勿体無い、君なら、まだまだ数億は稼げるよ・・』
『うちの事務所は弱小です・・きっと半分以上ピンハネされますね(笑)』
『ほう・・金が欲しいのかい?てんてん君』
『ええ、欲しいです。』
『よし、気に入った。人間貪欲でないければいけない、そうでない者は、地を張って歩けばいいのじゃ。上を目指し 金を儲ける。これが全てじゃよ、てんてん君。』
『そうですか・・では今の事務所じゃ無理ですね・・(笑)』
『・・実はねてんてん君、兼ねてから君に興味があったんだよ・・』
『わぁ~ お上手ですね会長さん(*´∀`*)』
『ハッハッハ』
『君は実に面白い、物事をハッキリ言うね。うん。そして 美人だ・・』
『もう 会長さん・・褒め殺しですか?(笑)』
ヒロシは確信に触れずに話をしてきた。
京介からの指示が来た
「時計をチラチラ見るようにしろ」
その仕草に必ずヒロシは食いつくであろう・・そう考えた。
『おや、てんてん君。会場入りはまだ早いだろう?』
『ええ・・今回「㈱ MIO」 さんのお陰で私もブレイク出来ました。だから衣装や化粧に時間をなるべく多く掛けて ㈱ MIOさんのお役に立ちたいなぁ~。なんて思って・・女の子の準備って時間があればあるほど綺麗になるんですよ!会長さん(*´∀`*)』
『いい 実にいい・・』
『もぉ~会長さんったら(笑)』
『おや?その時計は?』
『これは、初給料で買った ○○のブランド時計です(笑)』
『君には御礼もしないとだねぇ・・うん・・それに・・君レベルになったら、そんな安物じゃ駄目だよ』
『えー!結構しましたよ・・・この時計・・』
『幾らかね?』
『38万です・・』
『安いじゃないか・・もっと良いものをプレゼントしよう。いい女には金を掛け磨くのだよ ハハハ』
『でも・・社長さんがヤキモチやくんじゃないですか?』
『うん?美央の事かね?いいんだ、アイツはそれより・・てんてんくん・・』
ヒロシが少し身を乗り出してきた。
愛美はヤバイ・・そう感じた
とっさに、ソファーの奥へ引っ込んだ・・
ヒロシのその行動を見逃さなかった
『てんてん君、身の危険を感じたのかね?』
『いえ・・そうではありませんが・・』
ヒロシは立ち上がり、てんてんの脇に座った。
『大丈夫、てんてん君。取って食おうと言うのではない・・ハハハ』
ヒロシはてんてんの手を取り、自分の上着に手を入れた。
『会長・・そう言うのは・・』
『ハハハ、誤解だよ、てんてん君、これは ほんの気持ちだ帰りの足代にでもしてくれ』
ヒロシは愛美の手の平に札束を置いた。
『こういうのは困ります・・』
『なんだね・・金が欲しいのだろう?てんてん君( ̄ー ̄)ニヤリ』
『でも、なんかこう言うのは・・』
『そうか、では、これは個人的な御礼だ。』
帯の付いた一万円の束が手の平にあった。
『でも・・ちょっと多くないですか?あまり金額が大きいと、何かを求められ手いるような・・・私はそう言う女ではないので・・』
『実にい!君はいいね~・・・そう言う金ではない安心したまえ』
『ありがとうございます(*´∀`*)では いただきます』
そう言い鞄に金をしまい込んだ。
『それとだね・・てんてん君、個人的なバックアップをしたいと考えておる・・』
『どういった感じでですか?』
『仕事を沢山出来るようにしてあげよう、なぁにTV局など、金を出せば簡単に動く、事務所も・・何とかしないとだね・・・』
『事務所ですか?』
『まぁ、この話は、また今度・・ また会ってくれるね?てんてん君』
『勿論です』
京介は指示を出した。
「その金はさりげなく置いて来い・・思い通りにさせるな・・・」
愛美はヒロシから目線を外すために名刺をヒロシに出した
『会長さん、これ』
『うん?なんだね?』
『私の電話番号が書いてますので(*´∀`*)』
名刺は京介が作成したものだった
『これは個人的な電話のかね?』
『ええ、そうです(*´∀`*)』
『では、私の番号もお知らせしておこう・・』
ヒロシは名刺に書かれた、番号を見づらそうに携帯で打ち込み始めた。
その隙に、愛美は渡された金を自分の背中の方へ移した。
「ピリリリ・・・」
『それが、私の番号だ。登録しておいてくれ。決して・・損はさせんよ・・( ̄ー ̄)ニヤリ』
『会長もですよ!(*´∀`*)登録してくださいね』
『ハハハハ、そうだねぇ~』
その後雑談が続き、ヒロシは、頃合と見計らい美央へ電話をした。
『美央かね?てんてん君を会場へお連れして差し上げなさい』
『は・・はい、ただいまお迎えに向かいます』
美央は会場の方でバタバタ段取り中だったが
ヒロシに逆らうわけには行かない、そう思い
スタッフに任せて、てんてんの迎えに行った。
『てんてん君、今、うちの社長が迎えに来る。今日は忙しい中ありがとう。会場のほうで又会おうじゃないか』
『はい(*´∀`*)楽しみにしてます』
数分後、美央は機嫌の悪そうな顔をしながら部屋の前に来た。
その姿を京介隠れて監視していた。
そして、ノックをしようとした時、京介は美央の携帯を鳴らした
「ピリリリ・・」
『あっ・・京介・・く・・ん・・』
美央は電話に出なかった・・
少し迷いがあった様にも感じたが、美央は携帯の電源を切りドアをノックした。
「コンコン」
『来たみたいだね。ではまた。』
『はい(*´∀`*)』
美央が部屋に入ろうとしたら、愛美は出てきた。
『あっ・・あの・・お迎えに・・』
『はい。ありがとうございます(*´∀`*)』
部屋の奥から、ヒロシは声だけで
『頼むな美央、大事なお客様だからな』
『・・・はい。』
美央は愛美はロビーに向かった
美央は下を向き無言のまま
愛美は京介を探してキョロキョロしていた。
「愛美、キョロキョロするな・・黙ってロビーに向かえ・・」
『はい。』
『えっ?何か言いました?』
『あっ・・いえ・・すみません・・』
二人はエレベーターの中でも無言であった・・。
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