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2010/02/15
12:57:02
『どのようなお付き合いか・・・そうだね・・君にとって損は無い付き合い方だと思うがね?』
『うーん・・少し分かりづらいですね・・』
『君は、まだまだ伸びるし、金も稼げる・・今の自分で満足しているのかい・・もっと広い視野と世界を君に見せたいと言っているのだよ、そうすれば、君の人気も魅力もどんどん上がり、皆から愛される世界的なスターになれるのだよ』
『私は、皆に愛されなくてもいいんです。大事な人に愛される、それが私の願いです』
『ほう・・。それは 美談だね・・だが、その相手が同じ気持ちでいると保証はどこにある?』
『信じてます。』
『人は信用ならないものだよ・・てんてん君』
『では、会長さんも信用出来ない・・と言う事になりますよね?』
『そうだ、ワシの事も完全なる信用はしていけない・・人などそんなものだよ。だがね、てんてん君、パートナーとなれば別なのだよ。共に利益を生み、共に共有する・・』
『ビジネスパートナーと言う意味だったんですか?』
『・・・まぁ、最初はこちらの誠意を見せる・・それが信頼と信用と言うものにいずれなるだろう・・』
『なーんだ(笑)私はてっきり体を求められたのかと思いましたよ(笑)』
ヒロシは度肝抜かれた・・・
てんてんの口から「体が目的」と言う言葉が出てくることは予測していなかった・・
『君は度胸が良いというか・・何と言うか・・変わっているね』
『そうですか(笑)』
『あぁ・・今までに君みたいな女性はいなかった。実に面白い・・』
『本当は少し怖かったんですよね(笑)』
愛美は、ちゃめっ気タップリに笑って見せた・・
『てんてん君、君さえ望めば、何でも叶えてあげれる力を私は持っている思うがね・・・』
『少しずつ・・会長を知りたいです。私は、まだ世間知らずです、色々と教えていただけますか?』
『あぁ 良いとも・・・では月に一度、いや二度は食事会を二人だけで行おう・・その時に君の要望や夢、私の要望や希望を話し合おうじゃないか』
『会議見たいですね(笑)分かりました(*´∀`*)』
今すぐに詰めるのは簡単だ・・
ストレートに現金を出して話をするのもでも良かったのだが・・
前回、返された「100万」今回、カバン一つだけを選ぶ、てんてんには違う形で「溶かす・・」と考えていた。
今回のCMを取り終え、再度仕事をさせるときには、プロダクション事務所は完全に潰れているだろう・・
その時にてんてんを取り込むか、もしくは彼女を代表にし会社を設立すればよい・・
てんてんは金を生む・・・
そして何よりとても魅力的である・・
ヒロシはそう考えていた・・。
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一方、京介は、愛美とヒロシの会話を完全には聞き取れない状況であった為・・
愛美の言動が気になっていた・・
二人の顔の表情から、どうやら、愛美のペースに持ち込んだようにも見えた・・
「上手い合わせだな・・・ヒロシ・・・愛美の言う事など最初から相手にするはずが無い・・長期戦に持ち込むつもりやな・・・その方がワシには好都合や・・・」
その後も愛美とヒロシは話を続けていた・・
『では・・てんてん君、うちの仕事の方よろしく頼むね、そして食事会も楽しみにしているよ』
ヒロシはてんてんに握手を求めた
『はい(*´∀`*)こちらこそです』
てんてんはヒロシの差し伸べた手を握った
ヒロシの手は、ねっとりと汗をかいていて・・ヌルっとした・・
少し躊躇したした愛美であったが、そこは一切顔に出すことなく、にこやかに握手を交わした。
『じゃね!てんてん君』
『はい。明日から撮影頑張ります!』
『そうかね。では、その時に連絡をしてくれたまえ。』
『えっ?現場に来られるんですか?』
『うちの商品のCMじゃないか(笑)てんてん君』
『あっ!そうですよね(笑)はい分かりました(*´∀`*)』
『では・・。』
ヒロシは待機する運転手の車に乗り込み帰り去った・・
「ほんと!ムカつくオヤジだわ・・・手が気持ち悪い・・」
直ぐにトイレで手を洗った
愛美は携帯を取り出し京介に連絡をした。
『キラー様 今 終わりました』
『あぁ、見ていた、どんな話をしたのか詳しく聴かせてもらいたい』
『はぁーい(*´∀`*)』
てんてんと京介は、近くの喫茶店に入った。
愛美はヒロシからの提案の件を京介に伝えた・・
『ほう・・月に2回の食事会ね・・・』
『ドタキャンしてやります!(>д<)』
『それはナンセンスだ・・付き合ってやれ・・・そんな事よりだ・・』
『えー!そんな事よりッて・・』
愛美はブスくれた
『ええから話しを最後まで聞け』
『はぃ・・』
『会長は何かを企んでいるような節は感じなかったか?』
『体が目的ですか?みたいなことは言いました(σ´囗`。)』
『・・・そ・・そうか・・で 何と答えた?』
『驚いてはいましたけど(笑) ビジネスパートナーとして付き合い、それから信頼と信用を築く・・みたいな事を言われました・・』
『ほう、では仕事がどんどん振られるだろうな・・』
『そうなんですか?』
『あぁ・・間違いない』
『でも、うちの事務所は潰れるとかも言ってました』
『・・・』
『そうか・・そこが「鍵」やな・・・きっと事務所が無くなる前に、お前にはオファーが掛かるだろう。それは乗るんだ・・』
『はい・・』
『その後、新しい展開の仕事がどんどん入るだろう。そこでお前は高額な金を手に掴む・・無論、会長もだ・・』
『感覚麻痺とビジネスでの絶対的な信頼性を作るつもりなんだろう・・・それくらいなら奴には容易いことだ・・』
『そんなに簡単なことなんですか?』
『あぁ・・奴にとっては芸能界など使い捨てにしか過ぎんただのマネーゲームやろ・・』
『いいか愛美、敢えてそのプランに従うんだ・・そして儲けさせて貰え・・』
『私は、お金なんか・・欲しくない・・そんな事より・・キラー様と・・』
『・・・分かっている・・だが、このプランをコンプリートするまではお前の要望には答えれん・・・』
『・・・なんか・・私は機械みたい・・』
『・・愛美・・。』
愛美の心もまた、「綾瀬 千佳」同様、京介へ依存が強まっていた・・
京介の言う事は効く。その代わり心の見返りを求め始めてきた・・
『嘘!分かりました。頑張ります(*'▽')ノ』
『・・・愛美・・』
『はい・・』
『今日は恐い思いをさせたな・・・すまん・・』
『キラー様ー。(泣)』
愛美は京介にしがみ付く様に抱きついた
体を小刻みに震わせ薄ら涙を浮かべているようであった・・
『今日はもう帰ろう・・』
『ぅん・・』
愛美は京介に腕を組み、「ギュっ」と自分の体を押し付けた・・
そんな、愛美の気持ちを理解しながらも、敢えて気づかぬフリをした・・
『愛美・・・。』
『はい・・』
『強くなれよ・・』
『・・・えっ・・はぃ・・』
京介のプランは確実に良い方向へと進んでいた・・
愛美の精神的な強さを身につけるのは
プランの為では無く本人の為であった・・・
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