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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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20:11:24
京介は千佳を正面に座らせた。



『本体と話が出来るか?』



『うん・・・』



『呪文無しでも大丈夫か?』




千佳は、しばらく黙りこんだ・・・




『本体、今・・寝てる、起きない・・』




『そうか・・・では、致し方無いな・・、我・・最強なり』




呪文が効果が薄れているのは、分かっていたが京介は唱えた・・・




「ビクン・・・ガクガク・・・」




千佳の頭はガクンと下を向いた・・・




数秒・・・・




『あっ・・・・・』



『千佳、本体の意識を呼び出すんだ・・・』




千佳は、再度下を向き2秒・・・・



正面を向いた。




『はい・・・。』



『元の千佳の意識か?』



『そう言われてます・・』



『少し、聞きたい事がある・・・薬の常用状態。 不安定になった時の自分・・・。それと会社での出来事だ・・。』



『・・・そんなに長く出ている事は出来ません・・・薬は、日に10袋・・・。』



『10?』



『寂しいとき、自殺しようとするから無理矢理 止める・・・』



『それは誰が止めるんだ?』



『私・・・私が私を止める・・』



『薬も止めれなかったのか?』



『私、自我と呼ばれる意識が錯乱しないと出れない・・薬の効き目が切れると、また奥に終われる・・』



『そうか・・・それと退職願は受理されたのか?』



『はい。入院の話をしたので、早急に退職の手続きが出来るそうです・・。』




物静かに語るかのように見えている千佳ではあったが 



顔は火照り目が潤んでいた・・・




『どうして・・泣いている・・』



『京介さん・・・気付いてくれた。私、寂しかった・・・今、嬉しい・・』




本体への侵食も始まっているのか・・・・戸惑いを感じた・・




『それは誰の意思だ・・』



『私のです。ありがとう・・・』




そう言うと、千佳は真横にバタンと倒れこんだ・・・




「一体・・・どう言うことだ・・・」




本体の完全抹消まで至らなかった・・・ 



根元に微かに残り・・・



体を守っていたのか・・・?




寂しい・・・本体の精神は奥に終いこまれていたが  



やはり、元々本人



気付いて欲しかったのかもしれない・・・そう感じた・・。



好きな時に本体と話が出来るわけでは無い・・・



自我と本体のバランス・・・。 



どうしても、と言う強い意志は自我を覆うのかもしれない・・・




希望が丘の星の時にそうだった・・・



数秒がたつと・・・




『京介しゃん・・(*´∀`*)・・』




既に千佳は自我に戻っていた・・。



京介は千佳に薬の飲用を教え込んだ。



日中、会社に居るときだけ、飲む量の分を毎日、京介から、受け取るよう指示をした。






『はい(*´∀`*)お薬・・会社の時・・だいじ。』




『そうだ その通りだ・・』




『いつまで会社に出社なんだ?』




『うーん・・・今、本体出てこない、分からない・・』




『そうか・・・明日  分かったら  直ぐにメールしろ。』




『はい(*´∀`*)』




その夜は、千佳を抱きかかえながら眠りに付いた







翌日




朝は、慌しく準備を始める千佳



おそらく本体の習慣的な記憶がそうさせているのだろうと思って見ていた。



千佳は、笑顔でトーストを焼きテーブルに置いた




『はぃ(*´∀`*)京介さんのぉ』




行動と言動が伴っていない・・・




『ありがとう・・大丈夫か・・・』



『うん(*´∀`*) 会社行くと 変わる・・』



『複雑な思考だな(笑)ほら、今日の分だ・・・』




薬を渡した



『これ・・だけ』




『今まで飲んでいた量より多くなっている、それだけで十分だ。』



『はい(*´∀`*)行って来ます』




千佳は会社に向かった。




「本当に大丈夫なのか」 



「本体の意識は寝の底では無いのか」



「体が覚えている 習慣を利用しているのか・・・」




本体の話の中で、寂しくて自殺をしようとすると言う 



意識が一番のネックと感じていた。




自我が強くなった以上、感情のコントロールが上手く出来ないのだろう・・・



また、「サタン」の呪文の引用により  



何かしら精神に傷を付けたのかも知れない・・・



そう感じていた・・・。









「㈱ MIO」。




『おはよう~』



美央が会社に出勤してきた。



『おはよう御座います。社長、今日のアポイントです。』




千佳は美央に今日のスケジュールを渡した。




『今日も忙しいわね・・・』




美央は役員室に入った



「ヒロシもまた出張でしばらく会社の運営をしっかりしなくてはならない」



美央は仕事に追われる様に動いていた・・。




『そうだ!そろそろ京介君に来てもらわないと、千佳ちゃんの事も有るし・・・』




美央は京介に電話をした




「プルル・・」




「美央か・・・」




『はい。哀川です』



『あっ 京介君?連絡しなくてごめんね。』



『いえ、私の方も少し慌しくなってましたので、こちらこそすみません・・。』



『今は何処?』




京介は美央の部屋に居た・・・・




『今、友人の家です。 少し調べ物がありまして・・・』



『あぁ・・そうなんだ、忙しい時にごめんね。』



『いえ、大丈夫です。』



『相談があるんだけど・・・』



『相談ですか?』




『うん、うちの秘書の子なんだけど・・今度、入院が必要とかで、退社する事になったの・・・それで、京介君に手伝ってもらえないかと思ってたんだけど』



『社長秘書としてですか?』



『そうよ』



『そうでしたか・・・困りましたね・・』



『えっ?』



『ここ一ヶ月は動けないんですよ。例の友達の付き添いをしないと駄目なんです・・・身寄りの無い人間なんで・・すみません・・。』



『そっか・・・じゃあ、その後だね・・・』



『はい・・すみません・・。』



『ねぇ、会いない?』



『いつですか?』



『いつでもいいわ』



『夜は 病院に居ないと駄目なので、昼間なら・・』



『じゃ、都合のいい時、連絡して(*´∀`*)』



『はい、社長。』




美央は京介を上手く繋ぎとめておくためにも、距離は成るべく離さないように心がけていた。





「さてと・・・こいつのデーターを吸い上げるか・・・」





京介は美央の書斎のPCからデーターを吸い上げていた。





「会社のデーター」



「売り上げ・会議の内容・今後の展開」



「個人的な日記・ 多々色々なデーターが入っていた。」



「会長・社長の予定表」





『面白いな・・・社員の個人別の評価まで書いてある・・・』





京介は美央のPCから千佳のデーターを消した。




「さて・・・母体にアクセスしてみるか・・・」




㈱ MIOのコンピューターにアクセスを始めた・・・。




美央のPCには、定期的に変える 「パスワード」が数種類、記載されていた。



「これのどれかだな・・・」



「取り合えず、ここまでしておくか・・・パスを書き出しておくとは無用心な奴や・・」




京介は、プランの遂行にあわせて「㈱ MIO」のメインコンピューターを操作する目論見があった・・




必要な作業を一通り終えると京介は美央のベットに横になった





「そろそろ、監視カメラ外しておくか・・面倒な事になると不味いからな」




数箇所に設置してあるカメラ・盗聴器を数時間掛けて取り外しした。




最終段階に向けて準備を進行し始めた




現段階では、美央に構っている時間など無いのも本音であった。




部屋を出た。





ゆなの入院する、総合病院へ向かった。




特別室に着くと、琴菜が言った




『今、目を覚ましてます』


『ほんまか?』





部屋に入ると、ゆなは天井の一点を見つめていた。




『ゆな・・・ゆな・・。』




ゆなは無反応だった。





『琴菜はん、ほんまに治るんやろか・・』




『急げば駄目です。時間をかければ大丈夫です。要(かなめ)が特殊な治療を施してます』



『そうか、琴菜はん もし、もしや、アカン時には・・・』



『えっ・・?』



『いや、何でも無い、全力をつくせ・・・』



『はい。』




京介は、暫くゆなの傍を離れなかった










「㈱ MIO」。







『千佳ちゃーん。少し、いいかな?』





役員室に千佳が呼ばれていた




『はい。お呼びでしょうか?』



『どうかな?体調』



『昼は何とか大丈夫です(苦笑)』



『昼は?』



『あっ・・夜は薬を飲まないようにしてるんです。』



『どうして?』



『薬を飲み過ぎると効果が・・』



『あっ・・そうよね。薬に慣れちゃうもんね・・・それで大丈夫なの?』



『彼が一緒に居てくれてるんです(*´∀`*)・・・。だから大丈夫です』





千佳の頭の中は京介でいっぱいになり始めていた・・・。



一点を見つめ始めて、ボーっとする千佳を見て、美央が声を掛けた




『ちょっと!!大丈夫??』



『はっ・・・。はい・・すみません・・。』



『お医者さんは、どう判断しているの?』



『早目の入院と言う事です』



『あと・・2週間くらい大丈夫かな?』



『2週間でいいんですか?』




『そりゃ、本当は困るわよ。でもね、千佳ちゃんの体は一つしかないでしょう?だからちゃんと治して、また復帰して、私を早く助けて欲しいの(*´∀`*)』




『・・・ありが・・とう・・ございます・・・。』




『来週は、てんてんさんのCM撮りと放送それが終れば、少し落ち着くから、そうしたら また食事にでも行きましょう』




『はい(*´∀`*)』





千佳は、退職の期間が決まった事を京介にメールした。



「2週間後に退職です。千佳」




「分かった。帰りにもう一度連絡をくれ、今 出かけている」



「一人は嫌です」



「一人にはしない。大丈夫だ」



「はい」




メールのやり取りを終えると千佳は仕事に戻った。













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