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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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10:12:37


電話を切ると京介は何かを考え込むようにしていた




『ジャニス、結衣の調整を頼むな・・』




『はい』




『使いものにならなくなった傀儡達を再利用できるかもしれん』




『分かりました、使い道などはもう考えてあるのですか?』




『・・・結衣は・・容姿が良い・・ターゲットに向けて使うコマとするのには調度良い』




『餌のようなものですか?』




『ギアみたいなものやな』




『なるほど・・ニヤリ』





京介の完全に人間無視とした思考に傀儡の未来が見える・・そう感じていた





『006の方はどうですか?』




『洗脳には成功している』




『京介さん、一つ聞きたいのですが宜しいですか?』




『なんだ』





『傀儡の奥底に根付く心理に付いてですが、結衣を見てて感じるのですが・・何故、言葉や理性を失いつつある傀儡達が京介さんに執着するのかです』





『お前が作り出すドラックがなければあそこまではいかん』





『ありがとうございます』





『だが、薬では限界がある』





『そうでしょうね・・』





『与えるんだよ・・・ニヤリ・・』





『与える・・?』





『恐怖だ』






『なるほど・・』





ジャニスはグラスを見ながらじっと考えた・・





『まだありますね・・』





『安堵・・・』





『飴と鞭の使い分けですか』





『少し違うな・・』





『と言いますと?』






『絶対性のある恐怖は死を意識させないといけない・・そして安堵は何人(なんびと)も犯す事の出来ない領域、を教え、意識させるんだ・・その時に大事なのは安堵の大きさや・・』





『死を目の前に突き付けさせ、その隣り合わせに絶対的な幸福を与える・・』




『そうや・・それはとても素晴らしく・・命を賭けてでも守ろうとしたくなる程の安堵を与える・・』




『どちらにせよ、用意されるのは「死」と言う訳ですね・・』




『最悪のケースはそうなるだろうな・・』




『人間と言うのは実にくだらない生き物だ・・絶対的な安堵でもそこに慣れと言うものが発生する』





『確かに・・安堵の中も何れ慣れ、満たされなくなってくる・・人はそう感じるものですね』





『それでも尚、人は安堵を失いたくないあまり、死に物狂いでそれを守ろうとする』





『でしょうね・・』





『そして満たしきれない想いを埋めるのに「体」を使うんだ・・』





『性欲は直結しますからね・・・』





『そう言う事や・・人間は何だかんだ言っても、体を使い確かめようとする・・何度でも何度でもな・・』




『・・・』




『女は、体を時として武器に使い、時として守りとしても使う・・・そんな安い思想を理解したうえで相手の心を理解したふりをしてやるんだ・・』





京介はクスクスと笑いながら淡々と語った・・・








「なるほど・・京介・・この男は深層心理を理解したうえで相手の脳ではなく、心を支配するのか・・・」






『流石ですね。ドラックやプログラムでの支配は「脳」が限界かもしれませんね・・』





『100%とは言わないがな・・何でも理由を欲しがる馬鹿な生き物には、都合の良い言い訳を用意してやり理解者を演じるんだ、そこが大事だ・・故に、心のせいにする馬鹿も多い・・考えているのは頭なのにな・・ガハハハ・・』




『確かに・・』





地下に監禁している傀儡達・・・







京介のプランにより幾つものドラックを投与し傀儡化してきた







中には死んでいるのと同然のものもいる・・







薬に耐えきれなかった傀儡・・







自慰行為ばかり耽る傀儡・・・







この度合いを見て、現在の「006」の完成に近づいたのだろう・・・







『ジャニス・・今後もどんどん傀儡を増やしていく、使いものにならないものは下半身が使えるうちに例のオークションで排出してくれ』




『はい』




『それと・・今、考えている大きなプランがある・・そこに照準を合わせる・・』




『それは楽しみですね・・・ニヤリ・・』





『あぁ・・日本に大きな爪痕を残してやる・・・クックック・・』





『その後だ・・確執された俺達の世界が出来るのは・・・ニヤリ』























『オーナー・・オーナー・・』




「X」がジャニスを呼んでいた




『どうした・・』




『考え込んでいるようでしたので・・』




『・・・少し出掛けてくる・・店を頼むな・・』




『は・・はい・・』





外に出ると辺りは薄暗くなり、仕事帰りのサラリーマンやOL達が行き交っていた






「こいつらも・・自分が主役と思って生きているんだろうな・・・」





京介が昔、言っていた言葉を思い出した・・












「ジャニス・・人はいつでも自分を特別と思い、人生の主人公と思い生きている・・・だが・・そう言う奴等の大半が脇役なんだ・・・」












「それが・・傀儡の始まりだった・・な・・」








「ピッピッ・・」




「プルルル・・・」





『はい、[Paranoia Cafe] です』





『お久しぶりです・・マスター・・ジャニスです』





『久しぶりだね・・何年ぶりだろうな・・』





『近くまで来たんでそっちに顔出そうと思うんですがいいですか?』






『そ・・そうかい・・うん待ってるよ・・』







何か言葉に引っかかりを感じた・・・







「来られては不味いのか・・」













「まぁいい・・久しぶりにマスターのブラックでも飲みたい気分だしな・・」








「カチ」












タバコに火をつけた・・













「フゥー・・・」















ジャニスの吐きだした煙は人の渦に飲まれるかのように消え去った・・・

































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