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2010/03/07
14:39:29
『愛だと?ふざけるな、キラー君・・・。コイツは最初から体だけだよ・・ワシの会社を潰しかけた酷い女だ・・・愛などある訳ないだろう・・・』
『そうか・・・』
サタン(ヒロシ)の本心を聞いて・・・プランを遂行する事にした・・・
『サタン・・・大事にな・・・』
『ん?何をだね?』
『美央だ・・』
『・・・そうだな・・なるべく長持ちさせるよ 君の力作だからね・・ハッハッハ』
トラベルバックを差し出した
ヒロシはニコニコとしながらバックを受け取った
『キラー君・・また頼むよ・・ニヤリ』
『・・・勝手にしろ・・』
『では・・キラー君 行くよ・・・』
『・・・』
「ガラガラ・・」
数歩歩くと・・
『おっ!そうだキラー君。あの、てんてんとか言う女はどうなった?』
『・・・行方不明だ・・』
『・・金は幾ら掛かっても構わん、見つけ出したらコイツと同じ姿にしてくれ、ガッハッハッハ』
『・・・考えておく・・・次はこんな安値では受けんからな』
『う・・うむ・・・分かった・・』
『用件はそれだけか・・』
『あぁ・・』
『さっさと消えろ・・』
「チッ」
ヒロシは舌打ちをしながらシークレットルームを出た・・・
ヒロシはシークレットルームの長い通路を抜けNEOSホテルへ・・・
その後・・・美央のマンションへ向かうだろう・・・
「・・・最後のプランや・・・」
京介はモニタールームへ移動しトラベルバックに仕込んでおいた
GPSでヒロシの位置を確認していた
「美央・・・」
シークレットルームを出て「CAFE」へ向かった
カフェに入るとプランを終えた事に気付いたジャニスが近寄ってきた・・
『お疲れ様です・・・』
京介は無言で手を軽く上げた・・・
『どうされましたか?』
京介はジャニスに一枚の紙を手渡した・・
『ジャニス・・・頼みがあんねん・・』
『何でしょうか・・?』
『そのメモに書いている場所へ・・・近いうちで構わんから行ってくれ』
『構いませんが・・何かあるのですか?』
『いけば・・分かる・・』
ジャニスはメモ用紙を見た
『ここは・・』
『・・・頼んだぞ・・・』
『・・・構いませんが・・・京介さんは?』
『俺には・・最終最後の仕事が残っている・・・』
『最後・・のですか・・?』
『・・・』
『プランはこれで終了したのでは?』
『・・・あぁ・・終わったさ・・・奴のプランはな・・』
『何をする気ですか?』
『・・・色々と世話になったなジャニス・・』
『何をおっしゃるんですか?京介さん』
『・・・俺は暫くの間、身を隠す何れまた会うだろう・・・その時まで・・』
京介は何かを考えている・・
何れ帰ってくる・・そう信じた
『・・・かしこまりました・・』
京介はすれ違いざまにジャニスの肩を「ポン」と叩き出口へ向かった・・
『じゃぁな・・』
ジャニスは深々と頭を下げた
長い間、地下に閉じこもっていたせいか
外の日差しが目を刺すように痛かった・・・
外の世界は眩しく、人間が沢山いた・・
この人間達にもそれぞれのドラマがあり
運命が待ち受けているのだろう・・・
身勝手な連中・・・
人に媚びる連中・・・
実に人間なんてくだらない生き物だ・・・
行き交う人混みに紛れ、京介はある場所を目指した・・・
都会の風景は何事も無かったのように流れていた・・・
次回、「傀儡」完全完結
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