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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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10:12:11
紗江は食事の準備を済ませると自分の部屋に行き着替えを持った



「この部屋も今日が最後かもしれない・・・」



そう感じていた・・・



京介により発動されえた「覚醒」のコマンドは紗江の意識を意図も簡単に操っていた




紗江は多少の荷物を持ち部屋を出た




一階玄関ロビーを下を俯きながら通り過ぎた





「紗江もてんてんさんのくらい愛されたい・・・」





脳裏には京介とてんてんの愛し合う姿に包まれていた





二人に対し、何となく悔しくもあった・・・





「紗江の事・・・大事に思ってくれているはず・・」





自分を追ってきてほしい・・





探し出してほしい・・・





そういう佐原への期待が心にあった




駐車場を抜け徒歩で駅まで向かった・・・





その姿を遠く離れた場所から京介は見ていた






「・・・女は・・・いや・・人間は・・何て簡単なんだ・・・つまらん・・だが・・佐原にとっては分岐点・・本当の想いとやらを見せて貰おうじゃないか・・・ニヤリ」





紗江は電車に乗り遠方を目指した・・・




高校生の時に行ったことのある海・・・





1時間後・・・





佐原は帰宅した





手には大きな薔薇が持たれていた



元気なかった紗江を喜ばせようと途中で買ってきていた



玄関のセキュリティーロックを解除してもらおうと部屋番を押した




「カチカチカチ・・」




「・・・」





「おかしいな・・寝てるのか・・?」





佐原はマスターキーでドアを開けエレベーターに乗り込んだ





部屋に着き鍵を開けた





『ただいま 紗江』




部屋には物音ひとつなかった




『・・・』




リビングに行くと作り置きしてある夕飯がラップに包まれ置いてあった





「・・これは何かあったな・・・」







佐原は急いで禁断の部屋へ向かった





「ここを見られたのかもしれない・・」






「カチ・・」





ドアのカギは閉まっていた・・・





「・・・」





中に入ってもいつもと変わりがなかった



佐原は室内を録画モニターを映し出した




紗江は泣きながら料理を作り運んでいた



「あの小便が相当利いたのか・・・少し早かったのかもしれないな・・・」



羞恥からくる相手へのコントロールを試みたが時期が早かったのかもしれない・・


そう感じていた・・



モニター内の紗江はその後、自室で荷物を小さなカバンに詰め込んでいた



「!?」



佐原は直ぐに紗江の部屋へ入った




「ガチャ」




部屋はものけの空だった・・



タンスを開けてみると紗江が自分で持ってきた下着や衣類が減っていた




「出て行ったのか・・・クソッ・・あと少しだったのに・・」



急いで駐車場に向かい車に乗った




「ブロロロロ・・・」





紗江の部屋に着いた



部屋の前まで行き呼び鈴を鳴らした





「ピポピポピポーン」





「居ないのか・・・」






どうしようもなく部屋に入りたい衝動にかられた・・・





だが・・ここで万が一紗江が中に居たり、途中で帰ってきたりしたら今までの計画が全て無駄になる・・



ここは一先ず様子を見るしかない・・・



そう思い車へと戻った・・




30分後・・


辺りは薄暗くなり周りの住宅の部屋の電気をつけ始めた・・



「いないのか・・」




周りを気にしながらも佐原は紗江の部屋の合鍵を使い中へと侵入した・・・




「電気を点けるわけにはいかないな・・」





こそっりと靴を履いたまま居間までいった





そこに紗江の姿は無かった




それだけでなく、何度も侵入を繰り返して見てきた部屋とは違い物が少なくなってガランとした感じだった





「帰ってきてた様子は無いな・・・」





佐原は「居酒屋☆ヤミーズ」へと向かった





「急遽バイトになったのかもしれない・・・」





そう思っていた






「ガラッ」




『いらしゃいませ~』




店長の声が聞こえた






『佐原さん!お久しぶりです』





『あぁ・・どうも・・』





『お知り合いの方が来てますよ』





「知り合い・・・?誰だ・・」






店内の席を見るとそこには




黒いスーツを着て佐原を見て手を上げる



京介の姿があった・・・・





































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10:15:43


京介の行動は紗江の意識の中でとても強い印象となって残った


愛する人の求めに対し他者の視線を気にすることなくそれに答えるてんてんの姿・・・


見せつけるかのように行動する京介にとても大きな衝撃と愛の深さのようなものを感じた・・



てんてんの乱れる姿に反応し紗江の体は熱くなっていた




『紗江ちゃん・・・濡れてるんちゃう?』



「コクン・・」




紗江は素直に頭を動かしていた


そんな事他人に教えるのは紗江の中では絶対にあり得ないことなのに


何故か京介の言葉には素直に答えている自分が信じられなかった・・


自分の意思とは別にもう一人の自分が自分を支配しているような気がした・・




『ちょっと京ちゃん、変なこと聞かないでよ(笑)』



てんてんが自分を見てそう言っていた



『紗江ちゃんも素直に答えなくていいのよ(笑)』




『えっ・・あ・・はい・・』



紗江は顔を真っ赤にして下を俯いた




『さて・・そろそろ一時間やな・・』



京介は運転席に戻り車を走らせた



走る車の中てんてんは少し恥ずかしそうに乱れた衣服を直していた




『てんてんさんも・・普通の女の子なんですね』



『なんて言うのかな・・彼の前では普通の女でありたいの・・それに・・彼と過ごせる時間が少ない分、彼の求めることにはどんな状況でもあっても100%でありたいの(笑)だから今も彼がそうしたいならそれでもいいって・・ね(笑)』




『やっぱりてんてんさんは凄いですね・・紗江もてんてんさんみたいになりたい』




『大丈夫よなれるわ』




『でも、どうしていいか分からなくて・・』




『簡単よ』




『どうすればいいんですか?』




『もっと自分に自信を持つことよ』




『紗江は・・自分に自信ないです』




『大丈夫・・私は可愛い、私は彼を誰よりも愛していて全て受け入れられる・・そう思うのよ』




『・・ぅん・・』




『強くなるのよ』




『強く・・・そう言えば京介さんが、愛美はとても強いって言っていた・・』




『私も最初は無理と思っていた・・・でもね、意識すると人間変われるの、それを京ちゃんが教えてくれたの』




『そっか・・自分で意識する・・か・・紗江、頑張ります!』




『うん(笑)可愛いー!紗江ちゃん!おいで』




てんてんは両手を広げた




紗江はてんてんの胸に引き寄せられるように抱きしめられた



ルームミラーでその二人の光景をニヤリとしながら京介は見ていた



「思った通りだ・・・愛美は昔の自分と被せるかのように紗江にアドバイスをする・・全てプラン通りだ・・」



二人はその後、並んで座り話をしていた


愛美も紗江も笑顔だった・・







佐原が紗江に以前、試した「我、最強なり」が利かなかったのは
発動プログラム「覚醒」を始動してなかったから・・

京介はそのことを最初から分かっていた


「殻を破りたくても破れないもう一人の人格プログラム」が今回の「覚醒」で完全に目覚めた


紗江の感情が高ぶった時に自発的に出てきて入れ替わるだろう・・


その時に本当の始まりでもある・・・


京介の作り上げた「傀儡」のシステム、ジャニスの作り出す傀儡ドラックの全てを知る者でなければ成しえない業・・


「佐原程度では傀儡を使いこなすのは無理」



佐原のターゲット「紗江」はあまりにも純粋すぎる・・・



「まともな終わり方などしない・・・」





「キキッ・・」



車は停まった


『ここから歩いていき、もし佐原に見つかったら勘繰られるからな』


『大丈夫だと思いますけど・・相談に乗ってもらったって言えば』


『紗江ちゃん・・佐原はワシの事をあまり良くは思っていない、まして相談なんて言ったら・・・嫌われるで』



『嫌われる・・』



『嫌やろ?』



『うん・・』



『ほんだら言うこと利けるな?』



『はい』



紗江は京介の言うとおりにすることにした




「ブロロロー」




紗江は走り去るアストロをぼんやりと眺めアルファロメオに乗った




サンバイザーに挟めてある自分の写真を取った



「こんなに愛されてるんだ・・大丈夫」




それから紗江は買い物を済ませ佐原の部屋へ戻った



料理をしている最中、京介の言葉を思い出した・・





「少し、心配させた方がいい・・」






「トント・・・・ン」


包丁が止まった



「今日は料理だけを置いて帰ろう・・」



帰ってきて紗江がいなかったら少しは寂しいよね・・


紗江のことが好きなら連絡を必ずくれるはず・・・


バイトも今日は休む・・


部屋にも帰らない・・



好きなら探し出してくれるはず・・


これで気に止められてないなら探しもしないはず・・



少し怖いけど・・自分への愛の深さを目で感じたかった・・・




時刻はPM 4:00を迎えようとしていた





「佐原さんが帰ってくるまで、あと2時間しかない急がなくちゃ・・」













































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11:00:47


『あの・・』




『何?』





『てんてんさんは変装とかしないで大丈夫なんですか?』





『アイツはいつもあんなさ(笑)微動だにしない強さを持っている女だ』





『なんか・・カッコいいですね・・私もあのくらい自分に自信が持てればいいのに・・』





『きっと持てるようになるさ・・・』







紗江の目はとても虚ろだった・・・






『もう・・お終いなんです・・』






『何があったか話してごらん・・』






『言えません・・・恥ずかしすぎて・・』





『そうか・・なら無理に話す事は無い・・』





『すみません・・』







京介は車の外を見た・・







「まだ愛美は戻って来ない・・」






『紗江ちゃん・・俺がいいおまじないを掛けてあげるよ・・そうすればきっと上手く行くさ・・』






紗江は京介に対し、なんて優しい人なんだ・・と感じた・・










無理に話を聞こうとしない・・




少し子供扱いしているようにも感じるけど・・とても心地良い気がした・・








『はい!お願いします(*´∀`*)』





『ちょっとこっちおいて』






京介は紗江を自分の隣に座らせた




紗江の耳元に口を寄せた





『ひゃっ』






『大丈夫・・目を閉じて・・』






『はい・・』





紗江は少しドキドキした・・

















『覚醒』















「ドクン・・」








紗江は体を波打たせ天井を向いた






『あっ・・あぁぁ・・・』






口を半開きにし涎を垂らし始めた・・






『今から言う事は絶対だ・・・これを信じないと佐原は君の前からいなくなる・・』






『は・・ぃ』






「ガクン・・」







紗江は下を俯いた







「佐原さん・・佐原さん・・」





「ガラー・・」






愛美が戻ってきた







『・・ん?どうしたの?』







『紗江ちゃんが落ち込んでいるから慰めていたんだ』







『そうなの・・』







『紗江ちゃん、少し佐原に心配をさせなきゃダメだ・・』






『心配・・』







『そうや・・自分意外に佐原に相応しい女はいない・・そう自分でも思うんや・・』






『紗江が一番・・』






『そうや・・もっともっと佐原が知りたいし欲しいだろう・・』






『う・・ん・・』







愛美は二人の会話をただ眺めていた






『何かあったやろ?』




『うん・・』





『もしそれが原因で壊れるならその程度の想いだ』





『そんなの嫌ぁ・・』





『だったら試すんだ・・奴の想いを知りたいだろう?』






『試す・・?』





『ちょっとでいい・・心配させてやれ・・愛しているなら探すさ』






『ちょっと・・でいい・・』







『あぁ・・そうや・・絶対的な愛に勝るものは無い・・・それを知れば良い・・そして教えるがいい・・』








『絶対的な・・愛・・』








『我・・・最強なり・・・』







「ハッ・・」






紗江は顔をあげた・・







『大丈夫?紗江ちゃん?』





愛美は飲み物を差し出した





『あっ・・・はい・・話をしてもらったら少し不安が消えました(*´∀`*)』





『そう(笑)京ちゃんは、とても人の気持ちを分かる人だから色々聞いて貰うといいわ』





『はい(*´∀`*)』






『なぁ、愛美、女は愛されてナンボやんな?』






『そうね(笑)もっと愛して貰わないといけないわね私(笑)』






『愛される・・』






『そうや・・身体でも何でも使ってでも佐原を食い止めるんや・・』






紗江は顔を真っ赤にした






『身体とか・・そんなのどうしていいか分かんないですよー(笑)』







『その大きな胸で誘惑したらええやないか(笑)』







『そ・・そんなの無理ですよ』







『フフフ・・可愛い(笑)』







愛美は会話を聞いて笑っていた








『愛美のようにエロスを全開にしたらいい』







『ちょっとー!京ちゃんイメージが崩れるでしょう(笑)』







『ええやないか、紗江ちゃんの力になったれ』







『そうね(笑)』







『佐原はSEXはしたのかい?』







『えっ・・・』







更に顔を真っ赤にしドギマギし始めた







『・・その・・一回だけ・・』






『そうか・・ニヤリ・・・』







『ちょっと女の子に何て事、聞いてるのよ!(笑)』






『ええやないか・・』







京介は愛美の胸を鷲掴みにした






紗江は驚き口に手をやった






「えっ!」







『ちょっと・・京ちゃん・・』






「ガバッ!」






愛美ワンピースの肩紐を下げ胸を露わにした







『恥ずかしいよ・・』







『紗江・・ようく見とけ・・』








女優てんてんが目の前で乱れて行く・・・







テレビの中ではいつも気品があり、誰もが憧れる存在・・







そんなてんてんが乳房を掴まれ吸われて感じている・・・







股に手を入れられパンティを下げられている・・







次第にてんてんは股を自分で開き京介の手を導くかのように腰を動かした・・


















紗江は目の前で行われる光景を瞬きもせず夢中になっていた・・






京介は愛美から離れた・・





てんてんは目をトロンとさせ身体の力が抜けている感じだった・・







『どんなに有名な女優でも、愛する人にはこうして弱いものだ・・・』





『は・・はぃ・・』





『君の愛を佐原に教えてやれ・・・』







『は・・はぃ・・』






紗江は恥ずかしく仕方がなかった・・






佐原から買って貰った服を着て他の人のHなシーンを見てしまった・・






どうしようなく佐原を求めたくて仕方が無くなった







「紗江の愛を知って貰おう・・・」








心から強くそう思った・・






























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10:29:05
紗江は気持ちを無理矢理切り替え買い物に向かった




「佐原さんの為に出来る事は今日が最後かもしれない・・」




どうしても涙が止まらない・・




紗江は自宅へ戻った



改めて見る自分の部屋はとても狭く




物が減っていて、今後の自分の生活が変わっていく事の下準備の最中のように感じた





「馬鹿みたい・・」






泣き笑いをしていた・・・



サングラスを手に取った







こんな紗江は佐原さんは知らない・・







中身を知って貰う前に外見で判断されても仕方のない行為だった・・







何であんな風になったのかは分からないけど・・




とにかく全てがもう終わりなんだ・・







最後くらい・・佐原さんに喜んで貰わないと・・










そう思った




鏡の前に立った





佐原の準備してくれた服を着ている自分を見た・・






「やだよぉ・・佐原さん・・紗江を一人にしないで・・」






何度切り替えようと思っても出来なかった・・











紗江の中にある佐原への執着心はより強くなり始めていた









「・・もしかしたら・・紗江の勘違いだけで・・佐原さんは何とも思っていないかもしれない・・・」













「そんなはずは無い・・でも・・どんな紗江でも好きだって・・」












鏡の前の自分に話しかけるかのように紗江は独り言を語り始めた






「大丈夫・・きっと・・大丈夫・・よ・・」






心の中から声が聞こえるような気がした・・





その言葉を信じたい・・そう思う気持ちが強くなっていた





部屋を出た・・





車に乗り込もうとした時、声を掛けられた







『あれ?よう会うなぁ(笑)』





紗江は振り返った・・





『あっ・・』





『なんや、俺と会う時はいつも一人やな佐原はどした?』





『佐原さん・・』





何故か涙が込み上げた





『紗江・・紗江・・』






『おいおい・・どないしたん?』






この人なら何か良い方法を考え付いてくれるかもしれない・・





ふとそう思った・・






『紗江・・いえ・・私・・もう佐原さんと終わっちゃうかもしれないんです・・』






『・・・』







京介は紗江の顔を覗きこんだ・・






目がそうとう虚ろになっていた・・






「千佳の時と同じだ・・佐原無しではもう生きられない・・そう言う所まで来ている可能性がある・・」








『紗江ちゃん・・ワシが力なったるで・・ニヤリ・・』





『本当ですか!』






何の根拠も無いがその時に紗江が望む言葉を用意した京介に絶大な信頼を寄せた・・






『あぁ、少し話ししようやないか・・時間あるか?』





紗江は携帯の時計を見た





『1時間くらいなら・・』






『そうか・・ほんだら俺の車に乗り』






京介はアストロのスライドドアを開けた






「ガーッ」






車の中に誰かが居た






『あっ・・でも・・お一人じゃないんですね・・』






『女の子や・・その人にも話を聞いて貰うといい』






『は・・はぃ・・』






『ここに俺の車が停まってたんでは佐原に見つかるかもしれん、少し移動するな』






『はい・・』







紗江は京介が運転席に乗り込むと同時に後部座席へ入った







『お・・お邪魔します・・』







『どうぞ』







とても優しい声が聞こえた・・



今までにどこかで聞いた事のある声だった・・







『はい』







紗江は同乗者の女性の顔を見た







とてもびっくりした・・







目の前にはいつもテレビで見ている「てんてん」の姿があった







『えっ・・何・・どうして・・』





『お名前・・何て言うの?』






『さ・・紗江です・・・新垣・・紗江です・・』





『そう(*´∀`*)私は・・愛美、皆、てんてんって呼ぶけどね(笑)』





目の前にあの大物女優がいる・・・










何故・・どうして・・










この京介と言う人はいったい何者なの・・










その時、佐原の部屋での会話を思い出した・・






「俺はてんてんなんて興味が無い・・紗江の方がずっと可愛いし綺麗だよ・・」






もしかして・・この人への対抗心だったのかも・・・





『ほら、座って』




『は・・はい・・』





やがてアストロは停まった






「キキッ」






「ガーッ」







後部座席に京介が乗り込んできた








『おい、愛美、この娘に何か飲みもんでもこうて来てくれや』






『はーい』









一切変装もしないで堂々と車を降りてコンビニに歩いていく、てんてんを紗江は見つめていた・・

































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2010/07/16
12:11:30
「ブロロロ・・」




佐原の所有するハマーが駐車場を出て行った




紗江は佐原の車が走り去るのを眺めていた




紗江は直ぐにキッチンに行った




綺麗に拭きとられている床・・



拭き取ったにしては拭いとった痕跡を感じなかった・・





ティシュを使ったのか・・




タオルとかで拭き取ったのか・・・






自分の小便の後始末の形跡を探した




ゴミ箱を開けた・・






「こんな所に入れたら臭いが酷くなるだけだし・・」






キッチンの周りを何度も見まわしたがタオル一枚無かった・・





「洗濯機かな・・」





紗江は一度自分(佐原宅)の部屋に戻り、スカートとティシュに繰るんだパンティを持った





部屋を出て洗濯機の置いてあるバスルームへ向かった






「ガチャ・・」






洗濯機の蓋を開け中を覗き込んだ








「きっとここに拭ったタオルも入れたんだろう・・」







「別で洗わないと佐原さんの服にオシッコが付いちゃう・・」







紗江は洗濯物を出し始めた





「あれ・・ないな・・」





タオルはバスタオルとフェイスタオルが数枚入っているだけだった・・





「何で拭き取ったんだろう・・」













「あれ・・」





もう一つ不思議な事があった・・










「昨日・・着けていた下着が無いような気がする・・・」







佐原さんにこれ以上だらしない女だって思われたくない・・



そう思い慌てて寝室へ向かった






「あれ・・」






ベットの周りや布団の中など何度も確認したが下着は無かった













「えー・・どうして無いの・・昨日の下着は・・凄く汚れているのに・・」






寝室をうろつきながら何度も探したが下着は出て来なかった







「朝起きて・・着替えが置いてあったと言う事は・・佐原さん・・?」










「まさか・・でも・・」






紗江は少しの間、考えた










「汚すぎて・・捨てちゃったのかな・・」





佐原が自分のパンティを見て汚いと感じ捨ててしまったのかもしれない・・




だから新しいものを準備してたのかもしれない・・








「佐原さん・・紗江に言えなくて・・黙っているのかもしれない・・」







物凄くへこんだ・・










「今日が最後かもしれない・・」





何となくそう思うと涙が出て来た・・






全身を曝け出し、心の底から佐原を愛していると叫んだのに・・・




自分のだらしなさから佐原を幻滅させたんだ・・・







紗江は泣いた・・





暫くすると紗江は洗濯機を回した






「グググ・・・グルグル・・」





グルグル回るドラムを見つめた・・







「はぁっ・・・」





リビングに行った





俯き頭を抱えた





「~♪」





紗江の携帯が鳴った





「・・・」






気だるそうに携帯を取り開いた






「パカッ」






『あっ・・』






『もしもし!紗江!』






紗江は慌てるように電話を出た






『お疲れ様、何してたの?』






佐原は優しい声だった






『佐原さん・・紗江の事・・もう嫌いになったんじゃないの・・』






『どうしたの?朝から変だよ』






『夕飯作っておく・・』





『うん、ありがとう』





『うん・・楽しかった・・ありがとう・・佐原さん・・』





『どうしたっ言うんだい?紗江』






『佐原さんは紗江には勿体無さ過ぎるよ・・・』






電話口の紗江は泣きだしていた






『紗江、何言ってるんだよ、大好きだよ・・何処にも行かないでくれ』






『ありがとう・・佐原さん・・無理に優しくしないで・・』






『無理なんかしてないよ』






紗江は途中で思った・・






仕事中に心配させたらいけない・・








『良かったぁ~!美味しいご飯作って待ってるからね!』






『うん、心配したよ(笑)じゃあ夕方ね』






『はーい』






電話を切った・・






それから数分間、紗江は泣きじゃくった・・


















紗江は真っ赤な目をしたまま洗濯物を干し




料理の買い物に出かけた





駐車場に行き車に乗った






「キュルルル・・・ブウン・・」







自然と流れる涙を拭いルームミラーを見た










「切り替えなくちゃ・・」










軽く自分の頬を叩きアクセルを踏んだ・・・






































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