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屈辱・羞恥・教育・官能小説
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10:29:05
紗江は気持ちを無理矢理切り替え買い物に向かった




「佐原さんの為に出来る事は今日が最後かもしれない・・」




どうしても涙が止まらない・・




紗江は自宅へ戻った



改めて見る自分の部屋はとても狭く




物が減っていて、今後の自分の生活が変わっていく事の下準備の最中のように感じた





「馬鹿みたい・・」






泣き笑いをしていた・・・



サングラスを手に取った







こんな紗江は佐原さんは知らない・・







中身を知って貰う前に外見で判断されても仕方のない行為だった・・







何であんな風になったのかは分からないけど・・




とにかく全てがもう終わりなんだ・・







最後くらい・・佐原さんに喜んで貰わないと・・










そう思った




鏡の前に立った





佐原の準備してくれた服を着ている自分を見た・・






「やだよぉ・・佐原さん・・紗江を一人にしないで・・」






何度切り替えようと思っても出来なかった・・











紗江の中にある佐原への執着心はより強くなり始めていた









「・・もしかしたら・・紗江の勘違いだけで・・佐原さんは何とも思っていないかもしれない・・・」













「そんなはずは無い・・でも・・どんな紗江でも好きだって・・」












鏡の前の自分に話しかけるかのように紗江は独り言を語り始めた






「大丈夫・・きっと・・大丈夫・・よ・・」






心の中から声が聞こえるような気がした・・





その言葉を信じたい・・そう思う気持ちが強くなっていた





部屋を出た・・





車に乗り込もうとした時、声を掛けられた







『あれ?よう会うなぁ(笑)』





紗江は振り返った・・





『あっ・・』





『なんや、俺と会う時はいつも一人やな佐原はどした?』





『佐原さん・・』





何故か涙が込み上げた





『紗江・・紗江・・』






『おいおい・・どないしたん?』






この人なら何か良い方法を考え付いてくれるかもしれない・・





ふとそう思った・・






『紗江・・いえ・・私・・もう佐原さんと終わっちゃうかもしれないんです・・』






『・・・』







京介は紗江の顔を覗きこんだ・・






目がそうとう虚ろになっていた・・






「千佳の時と同じだ・・佐原無しではもう生きられない・・そう言う所まで来ている可能性がある・・」








『紗江ちゃん・・ワシが力なったるで・・ニヤリ・・』





『本当ですか!』






何の根拠も無いがその時に紗江が望む言葉を用意した京介に絶大な信頼を寄せた・・






『あぁ、少し話ししようやないか・・時間あるか?』





紗江は携帯の時計を見た





『1時間くらいなら・・』






『そうか・・ほんだら俺の車に乗り』






京介はアストロのスライドドアを開けた






「ガーッ」






車の中に誰かが居た






『あっ・・でも・・お一人じゃないんですね・・』






『女の子や・・その人にも話を聞いて貰うといい』






『は・・はぃ・・』






『ここに俺の車が停まってたんでは佐原に見つかるかもしれん、少し移動するな』






『はい・・』







紗江は京介が運転席に乗り込むと同時に後部座席へ入った







『お・・お邪魔します・・』







『どうぞ』







とても優しい声が聞こえた・・



今までにどこかで聞いた事のある声だった・・







『はい』







紗江は同乗者の女性の顔を見た







とてもびっくりした・・







目の前にはいつもテレビで見ている「てんてん」の姿があった







『えっ・・何・・どうして・・』





『お名前・・何て言うの?』






『さ・・紗江です・・・新垣・・紗江です・・』





『そう(*´∀`*)私は・・愛美、皆、てんてんって呼ぶけどね(笑)』





目の前にあの大物女優がいる・・・










何故・・どうして・・










この京介と言う人はいったい何者なの・・










その時、佐原の部屋での会話を思い出した・・






「俺はてんてんなんて興味が無い・・紗江の方がずっと可愛いし綺麗だよ・・」






もしかして・・この人への対抗心だったのかも・・・





『ほら、座って』




『は・・はい・・』





やがてアストロは停まった






「キキッ」






「ガーッ」







後部座席に京介が乗り込んできた








『おい、愛美、この娘に何か飲みもんでもこうて来てくれや』






『はーい』









一切変装もしないで堂々と車を降りてコンビニに歩いていく、てんてんを紗江は見つめていた・・

































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